
遺品・遺留品とは、どちらも故人が残したものを意味します。
突然やってきた両親との別れによって、遺留品を整理しなければならない状況に陥っている人もいると思います。
遺留品の処分は慎重に行わないと、親族とのトラブルなどが発生する可能性もあるのです。
また、不要品だと思い処分したものが実は高く買い取ってもらえる価値があるものであったという場合もあるでしょう。
本記事では、遺品と遺留品の違いを詳しく説明、さらに遺留品処分で注意すべきポイントも詳しく解説しています。
ぜひご参考にしてください。
1.遺留品とはどういう意味?
遺留品とは、亡くなった人がのこしたものの意味と、持ち主の忘れたものという意味があります。
つまり遺留品は亡くなった人の持ち物だけではなく、生きている人の持ち物を指す場合もあるのです。
遺留品という言葉はテレビドラマなどで耳にしたことがある人もいるでしょう。
「殺人現場で遺留品を発見した」「犯人の遺留品が見つかった」など、と使われます。
「父の遺留品を整理する」などと言うと、亡くなった人の遺留品整理をするのだなと、理解されるでしょう。
このように生きている人の持ち物や亡くなった人のものを指すときに使用する言葉が遺留品です。
2.遺品と遺留品との違いは?
遺品とは亡くなった人が愛用していたものや家族のために残したもので、遺留品とは亡くなった人がのこしたものの意味と、持ち主の忘れたもののことです。
遺品は亡くなった人が残したものに対して使う言葉で、生きている人のものに対しては使いません。
遺留品は亡くなった人のものだけではなく、生きている人の忘れていったものに対しての意味合いもあるので、遺留品の方が広い意味を持っているのです。
例えば遺品は「父の遺品の整理が大変だ」のように使います。
遺留品は「遺留品を見つけないと犯人の手掛かりが出てこない」などです。
遺品は亡くなった人が残したものに対してだけ利用し、遺留品は亡くなった人が残したものだけでなく生きている人が忘れていったものも含んでいます。
3.遺留品の処分は慎重に!注意すべき3つのポイント
ここからは、遺留品の処分の方法について、見ていきます。
遺留品の処分をする際の3つの注意点があります。
- 買取等で値段がつかないか
- 他の親族は捨てることに合意しているか
- リース品ではないか確認する
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
(1)買取等で値段がつかないか
遺留品を処分する前に、買取で値段がつかないかを確認しましょう。
価値が分からない、必要ないからとなんでも処分していると、その中に大変価値があるものが含まれている場合もあります。
買取に出せば、高い査定額がつく場合も考えられるのです。
例えば、個人が趣味でコレクションしていた釣り道具やゴルフ用品などがあったとします。
釣りやゴルフをしないから不要だと思って処分した後に、価値が高いものがあったと判明しても遅いです。
価値が分からないものであっても、まずは買取してもらえないか確かめましょう。
(2)他の親族は捨てることに合意しているか
亡くなった人のものだから必要ないだろうと勝手な判断はやめましょう。
故人の親族の中には、故人を思い出せる品を手元に置いておきたいと望んでいる人がいるかもしれません。
勝手に処分したことを知れば「処分するなら言って欲しかった」と言われトラブルになる可能性も考えられます。
また故人のものを他の親族に聞かず勝手に処分するのは「思いやりがない」などと悪い人間関係になってしまう場合もあるでしょう。
故人のもので不要なものは全て処分すればいいと勝手に判断すると、ほかの親族にとっては大切な思い出の品まで処分してしまう可能性もあるのです。
まずは遺留品を処分する前に、しっかりと他の親族と話しあって処分するのか保管しておくのか、決めましょう。
(3)リース品ではないか
遺留品を処分する前に、リース品ではないか確認しましょう。
リース品であるのに勝手な判断で処分してしまうと、後から弁償する羽目になってしまいます。
故人が使っていたWiFiルーターや介護用品などがリース品であった場合、返さなければなりません。
故人が残したもの全てが故人の持ち物であるとは限らないのです。
勝手に故人のものだと判断して処分するのは危険なので、遺留品が本当に故人のものなのかリース品でないのか確認してから処分しましょう。
4.遺留品整理に困ったら業者に依頼しよう
遺留品が多くしかも処分するものが大半を占める場合、時間を見つけてコツコツと処分していくこともできますが、時間と労力がかかり負担が大きいです。
業者に依頼すれば以下のメリットがあります。
- 短時間で整理できる
- 不用品を全て処分してくれる
- 手間がかからない
故人のものは自分の手で一つ一つ確かめながら処分したいと思う人もいるでしょうが、膨大な遺留品の整理には膨大な時間がかかります。
片付けや処分が進まず途中で放棄したくなる場合もあるでしょう。
業者に依頼すれば、短時間で片付きますし、不要なものは全て処分してくれます。
また、価値があるものは買取も行ってくれる業者もあるので、価値があるものを間違って処分してしまうリスクを避けられるのです。
遺留品整理を一人でするには負担が大きくすぎるなどと悩んでいるのであれば、業者に依頼することをおすすめします。
遺品整理の業者は選び方を知らなければ悪徳業者に頼んでしまうこともあります。
以下の記事で、失敗しない遺品整理業者の選び方について紹介しているので併せてご確認ください。
遺品整理業者の選び方は〇〇が重要!悪徳業者に騙されない心得をお教えします
5.【地域別】遺品整理業者9選
さて、こちらでは地域別に信頼できる遺品整理業者をご紹介します。
どの業者も当サイトが厳選した任せられる業者ばかりなので、安心してご相談いただけますよ。
それぞれのホームページでは、資格の有無や実際の作業事例の紹介が豊富に掲載されています。
見積もりや相談は無料でできるので、詳しく話を聞いてみましょう。
【関東甲信越エリア】ブルークリーン
ブルークリーンは東京に本社がある遺品整理業者で、遺品整理、ゴミ屋敷の片付けから特殊清掃まで幅広く請け負っています。
関東甲信越の広いエリアを対応していて、遠方の場合は立ち会いなしでの片付けも可能!忙しい方や離れて暮らす親の遺品整理もお願いできるのはうれしいポイントだと言えます。
また、部屋を明け渡す際の原状回復も行っているので、ひとり暮らしだった方の遺品整理と部屋の清掃も安心して任せられるのが大きな強みです。
古物商と産業廃棄物収集運搬業の許可を取得済みで、危険物の仕分け・処理も行っています。
スタッフの数が多く、女性スタッフも多数在籍しているので、親身に相談に乗ってほしいという方におすすめできます。
- 会社名:ブルークリーン株式会社
- 所在地:〒144-0047 東京都大田区萩中1-6-10フェニックス糀谷1F
- 対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城
- 受付時間:年中無休
- 電話番号:0066-9801-0500889
- 会社詳細ページ:https://www.recovery-aoao.jp/partners/890
【関西エリア】エンディール
エンディールは大阪府に本社があり、関西地方の2府4県を対象に営業しています。
遺品整理だけでなく生前整理も行っているため、終活をお考えの方・施設の入居前に片付けたいという方にもおすすめできます。
遺品整理士認定協会から認定書と感謝状が授与された他、古物商の許可を取得。
家電リサイクル業も行っているので、まだ使える遺品はリサイクルとして活用できます。
不用品を海外に寄付するなど社会貢献活動に力を入れているのも、同社の大きな特徴です。
東京商工リサーチの「遺品整理業」調査において、「遺品整理・空き家片付けの受注件数」が2019年から2022年の4年連続関西地方でNO.1となっています。
実績が豊富な点も安心できる要素だと言えるでしょう。
- 会社名:エンディール
- 所在地:〒540-0035 大阪府大阪市中央区釣鐘町1-5-9-504
- 対応エリア:大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県
- 受付時間:8:00~20:00 年中無休
- 電話番号:0120-77-2345
- 会社詳細ページ:https://endeal.net/
【九州エリア】特殊清掃プロスト
特殊清掃プロストは九州全域を対象に、遺品整理や特殊清掃、ゴミ屋敷の片付けなどを行っています。
同社の強みは「スピード対応」です。
親族が亡くなって早く家を片付けないといけない、孤独死していて悪臭が漂い近所に迷惑をかけているという時でも、プロストは年中無休、24時間対応しています。
遺品の片付けから不用品の処分、シミの除去や腐敗臭の消臭、賃貸物件の原状回復まで一貫して頼めるので、お困りの方はぜひ相談してみるといいでしょう。
遺品整理士の有資格者が在籍し、女性スタッフも多いのも強みのひとつです。
きめ細やかな対応で、安心して任せられますよ。
- 会社名:PROST(プロスト)
- 所在地:〒811-2113 福岡県粕屋郡須恵町大字須恵1066-8
- 対応エリア:福岡県・佐賀県・大分県・長崎県・熊本県・宮崎県・鹿児島県
- 受付時間:年中無休
- 電話番号:0120-947-048
- 会社詳細ページ:https://prost-japan.com/
【東北エリア】クヨカサービス
クヨカサービスは仙台市に本社があり、東北地方を中心に遺品整理業を営んでいます。
遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍し、遺品整理士協会から「優良事業所」の認定を受けているプロ集団です。
また、リサイクルやリデュース、リユースの3R活動にも力を入れています。
遺品の中でもまだ使えるものは買い取りし、転売できないものは海外に輸出するなど廃棄する量を抑える努力をしている点が特徴です。
手元に残さないと判断した遺品を大切にする気持ちの表れだと言えるでしょう。
遠方で現地に来られない方や忙しくて時間がない方にも丁寧に対応しています。
料金体系が明確で、基本料金の中に遺品の仕分け費用や廃棄物処理費、水まわり清掃費がすでに含まれています。
そのため、他社と比較してもかなりお手頃価格で利用できるところがメリットだと言えます。
- 会社名:クヨカサービス(C’yoka service)
- 所在地:〒984-0831 宮城県仙台市若林区沖野2丁目10-64
- 対応エリア:宮城県、福島県、岩手県、山県県の一部エリア
- 受付時間:9:00~20:00 年中無休
- 電話番号:0120-505-777
- 会社詳細ページ:https://cyoka-s.com/
【東海エリア】マルトニ
遺族に寄り添った遺品整理が評判で、遺品の仕分け、遺品の探索など遺族が納得できるまで対応しています。
過去の実績は1,000件以上!
遺品整理優良事業所認定、古物商許可、一般廃棄物収集運搬業許可、解体工事業の許可を取得している優良企業です。
特殊清掃が必要な家屋やネコ屋敷の清掃なども、臭いがなくなるまで徹底して実施しています。
そのため、他社で解決できなかった臭い問題が解消できたというケースが多く見られます。
見積もりの段階で作業費用の内訳の説明があるので、不安なく依頼できるのが大きな強みだと言えるでしょう。
- 会社名:マルトニ
- 所在地:〒455-0884 愛知県名古屋市港区七反野1丁目2202
- 対応エリア:愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の一部・滋賀県の一部
- 受付時間:年中無休
- 電話番号:0120-59-0102
- 会社詳細ページ:https://www.marutoni.com/
【中国エリア】こころテラス
介護事業を運営していた同社では、利用者から家族の死後に遺品整理の相談を受けたことをきっかけに遺品整理事業をスタートさせました。
遺品整理や特殊清掃はもちろんのこと、生前整理や空き家整理など生前から死亡後に至るまでの相談、介護と連携したサービスがトータルで受けられるのが大きな強みです。
古物商の許可、リサイクル家電の廃棄運搬許可を取得しているので、不用品の買い取りや家電製品のリサイクルなども任せられます。
遺族が遠方にいる場合は、不在での見積もり、清掃後の画像を送付して確認といった対応を取っています。
遺族が引き取りたい遺品があれば、遠方への送付も行っているので離れて暮らす家族にとって安心できますね。
- 会社名:こころテラス
- 所在地:〒731-5127 広島県広島市佐伯区五日市5-7-13
- 対応エリア:広島県・山口県・岡山県・鳥取県・島根県
- 受付時間:24時間 年中無休
- 電話番号:0120-927-383
- 会社詳細ページ:https://www.cleaning-business.jp/
【四国エリア】株式会社クリーンフォレスト
株式会社クリーンフォレストは、四国全域を対象に遺品整理を行っています。
リフォームや塗装、新築といった家屋に関する業務を行ってきた業者なので、家まるごとの相談ができるのが強みです。
遺品整理や特殊清掃では、単なる片付けに終わらず原状回復や消毒、消臭なども対応可能。
特に最新の脱臭機を使用して消臭を行うので、遺族ですら近づけなかったという家がきれいになったと好評です。
仕分けや相談には経験豊富なプロが担当し家具の片付けや処分にも対応しているので、終活・生前整理の依頼も増えています。
何から手をつけていいのかわからないという場合は、ぜひ相談してみてください。
ホームページには多くの事例が掲載されているので参考にするといいでしょう。
- 会社名:株式会社クリーンフォレスト
- 所在地:〒799-0103 愛媛県四国中央市川之江町余木569番地
- 対応エリア:愛媛県・香川県・徳島県・高知県
- 受付時間:8:00~20:00 年中無休
- 電話番号:0120-600-115
- 会社詳細ページ:https://cleanforest.net/
【北陸エリア】株式会社北陸遺品整理
北陸遺品整理では遺品整理士の資格や事件現場特殊清掃センターの認定許可を持つスタッフが遺品整理を行っています。
大きな特徴はわかりやすい料金体系で、見積もり額には仕分け・養生・梱包・搬出・廃棄・簡易清掃・人件費がすべて含まれています。
後から追加料金が発生しない点が安心できますね。
もちろん見積もりや相談は無料なので、詳しい内訳を知りたい場合は納得いくまで聞いてみましょう。
生前整理や介護施設への入居に伴う家財道具の整理・処分なども対応しています。
死亡後の遺品整理だけでなく、親の高齢化に直面してお困りの方の力になってくれる心強い存在だと言えるでしょう。
- 会社名:株式会社北陸遺品整理
- 所在地:〒910-0125 福井県福井市石盛1丁目509番地
- 対応エリア:福井県
- 受付時間:8:00~20:00 年中無休
- 電話番号:0776-76-3268
- 会社詳細ページ:https://hokuriku-ihin.com/
【北海道エリア】株式会社ピースクリーン
株式会社ピースクリーンは札幌市を中心に北海道の各地で遺品整理や特殊清掃、片付けなどを行っています。
ビルやマンションの清掃の仕事も多く行っている清掃のプロ集団です。
遺品整理士の資格を持つスタッフが相談から対応まで担当。
一般的な遺品整理から孤独死などの特殊清掃まで幅広く請け負っているのが特徴です。
また、下請けを通さず、すべて自社スタッフが業務に当たるのでリーズナブルな価格で対応可能なところもうれしいポイント!
最近では終活のための生前整理の依頼も増えています。
実家の北海道になかなか帰れないといった遠方に住む親族からの相談も可能なので、遠慮せずに聞いてみましょう。
- 会社名:株式会社ピースクリーン
- 所在地:〒065-0026 北海道札幌市東区北26条東7丁目3-12
- 対応エリア:北海道(一部エリアを除く)
- 受付時間:8:00~17:00 (日曜日定休)
- 電話番号:011-712-0090
- 会社詳細ページ:https://peaceclean.net/
まとめ
遺留品は亡くなった人が残したものや生きている人が忘れていったもののことで、遺品は亡くなった人が大切にしていたものや普段から使っていたものを指します。
亡くなった人のものだけでなく、生きている人のものも指す遺留品の方が広い意味を持ってた言葉です。
遺留品の処分でトラブルを引き起こさないため、買取できないか確認する、遺留品の処分は親族に断りを入れる、リース品でないか確認など、3つの注意点があります。
処分する遺留品が多すぎて困っているのであれば、業者に依頼しましょう。
業者に依頼すれば短時間で整理できますし、不用品は全て処分してくれるため手間がかかりません。
遺留品の整理に悩んでいる方はぜひ業者の利用を検討してみてください。

監修者鈴木 亮太(すーさん)
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会 ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・日刊SPA!
・bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video