
「実家を遺品整理するにはどんな方法があるのかな」と悩んでいませんか。
遺品整理では、遺品を分別したり、不用品を処分したりするなど、想像以上に時間や労力がかかります。
また、効率よく遺品整理を行わなければ、遺品整理を終えるまでに何か月もかかってしまうかもしれません。
今回の記事では、遺品整理を自分でする場合と遺品整理業者に依頼する場合の進め方についてお伝えします。
どちらの場合も、メリットとデメリットがありますので、遺品整理に掛けられる時間や労力、費用などを確認して、都合の良い方法を選びましょう。
遺品整理業者に依頼するときの注意点についてもご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
1.遺品整理の進め方とは?
遺品整理とは、故人の生活していた部屋を綺麗に片付けることです。
遺品整理の進め方は、次の2通りの方法があります。
- 自分でやる
- 遺品整理業者に依頼する
自分で遺品整理を行う場合、手順良く行わなければ時間と労力だけがかかってしまい、疲れてしまう可能性が高いです。
また、遺品整理業者に依頼するにしても、どういった内容を任せることができるのか、十分に知ってから利用を検討しましょう。
それぞれの方法について、進め方をお伝えしていきますので、是非参考にしてみてください。
手段1.自分でやる
自分で遺品整理を行う場合、次のとおり進めるとスムーズです。
- 遺品整理前に段取りを整える
- 貴重品を探索し保管する
- 捨てるものと捨てないものを分別する
- 不用品を処分する、買取してもらう
- 掃除する
遺品整理はすることが多いため、段取りよく進めることが重要です。
まずは親族へ遺品整理を始める報告を行い、遺品整理の方向性を決めておきましょう。
遺品整理を行うスケジュールの調整や、ごみ収集日のチェックもあわせて行っておくことをおすすめします。
また、段ボールやゴミ袋、台車、軍手やマスクを準備しておきましょう。
捨てるものと保管しておくものを分別する作業では、まずは重要書類や貴重品を探して保管しておいてください。
その後、遺品を分別していきましょう。
形見分けするものや、相続の対象となる財産などについては、間違って捨てないように保管してください。
使用状態がよい遺品なら、買取業者に買い取ってもらったり、リサイクルショップに持ち込んだりすることで、換金できる可能性があります。
廃棄するものは、自治体指定の日に燃えるゴミや燃えないゴミとして処分するほか、処分センターに持ち込んで処分しましょう。
手段2.遺品整理業者に依頼する
遺品整理をする場合、遺品整理業者に依頼する方法があります。
遺品整理業者に依頼する場合は、次の通り進めていきましょう。
- 相見積もりをとり、遺品整理業者を選ぶ
- 依頼内容の打ち合わせに参加する
- 遺品整理の作業に立ち会う
まずは、不当に高い料金を支払うことを防ぐため、複数の業者に見積もりを依頼し、現場を確認してもらいます。
費用は、処分するゴミの量や作業員数によって変動するため、必ず現地を見てもらってください。
また、遺品整理業者に依頼したい内容をしっかり伝えます。
業者は依頼内容によって必要な人員を確保しますし、料金に大きく影響しますので、十分に相談してください。
たとえば、「不用品の分別から処分、清掃まで丸ごと依頼したい」、「仕分けは自分たちでするので、不用品の処分と買取をお願いしたい」などです。
遺品整理当日は、次のような流れとなります。
- 不用品の搬出ルートの確保、キズを避けるための養生処理
- 処分するものと保管するものの仕分け、処分するものの分別
- 買取を希望する場合は査定
- 不用品の搬出、車両への積み込み
- 掃除
- 現場確認、費用の支払
遺品整理業者に依頼する場合、見積もりをとったうえで業者を決め、当日の立会を行うだけといえます。
2.遺品整理を自分でやる2つのメリット!
最初に、遺品整理の進め方について紹介しました。
しかし、まだ遺品整理を自分で行うか、業者に頼むか決めきれた人は少ないでしょう。
次は、遺品整理を自分でやるメリットについて紹介します。
自分でやるメリットを知っておけば、本当に遺品整理を自分でやるべきなのか判断材料を増やすことが可能です。
遺品整理を自分でやるメリットは次の2つです。
- 丁寧に確認しながらできる
- 自分のペースでできる
1つずつ、見ていきましょう。
メリット1.丁寧に確認しながらできる
自分で遺品整理を行うと、遺品を丁寧に確認しながらできます。
思い出の品などを大切であるかどうか判断することができるのは、家族や親族だけだからです。
たとえば、子供の結婚の記念品や、故人が撮影した写真などは、家族だけしか価値が分かりません。
業者ではなかなか気付けない思い出の価値も、遺品整理を自分ですることで懐かしみながら丁寧に作業ができるでしょう。
また、遺品整理業者の場合、どうしても仕分けなどが流れ作業になりがちです。
家族を失った遺族にとっては、遺品も故人と同じく大切なものですので、手荒に扱われていると感じてしまうかもしれません。
また、「故人も本当は自分たちに遺品整理してほしかったのかもしれない」と自分を責めてしまう可能性もあります。
家族や親族であれば、遺品を粗雑に扱うことなく、丁寧に確認しながら遺品整理を行うことができます。
メリット2.自分のペースでできる
遺品整理を自分ですると、自分のペースで進めることができます。
遺品整理する時期を自分で決められるため、都合に合わせて少しずつ進めていくことができるからです。
たとえば、四十九日の法要が終わった後に親族が集まって形見分けをすることができますし、「今週末はリビングを片付けよう」と一部屋ごとに遺品整理を進めていくこともできます。
しかし、自分で遺品整理を行うと、全て片付け終わるまでに日数が掛かってしまうことが多いです。
それでも、自分のペースで無理なく進めることで、気持ちを前向きに保ちながら遺品整理を行うことができるでしょう。
3.遺品整理を自分でやる3つのデメリット!
遺品整理を自分で行うメリットを紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。
- 肉体的・精神的に疲れる
- 気持ち的に作業がなかなか進まない
- 不用品の処分が大変
デメリットを知っておかなければ、「想像より大変で時間がかかった…」「自分でやらなければよかった…」と後悔するかもしれません。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
デメリット1.肉体的・精神的に疲れる
自分で遺品整理をやると、肉体的にも精神的にも疲れてしまいます。
遺品整理では、遺品をひとつずつ確認して処分するか判断したり、処分する不用品を移動させたりするなど、気力や体力が必要な作業が多いからです。
たとえば、一軒家や間取りの大きなアパートなどを遺品整理する場合、リビングの遺品整理だけで丸一日かかってしまい、他の部屋は全く手が付けられなかった、ということも珍しくありません。
また、長年住んでいた一軒家であれば、物が多く、処分する不用品を運び出すだけで疲れてしまう可能性も十分にあります。
「家族が遺品整理したほうが、故人も喜ぶはず」と思って遺品整理を始めても、遺品整理は想像以上に重労働です。
自分で遺品整理することで、肉体的にも精神的にも疲れてしまう可能性が高いです。
デメリット2.気持ち的に作業がなかなか進まない
自分で遺品整理すると、気持ち的に作業がなかなか進まないというデメリットがあります。
遺品整理では故人の思い出が色濃く残る部屋を片付けますので、つい寂しさや懐かしさを感じてしまい作業がスムーズに進まないことが多いのです。
普段使っていたコップやお茶碗を見て、ついぼんやりと思い出を振り返ってしまうかもしれません。
また、故人の思い出の品を本当に捨ててしまっていいのか迷ってしまったり、捨てる事への罪悪感を感じることも珍しくありません。
特に、故人が大切にしていたものを処分しようとすると、バチがあたるのではないかと感じてしまう場合もあります。
自分で遺品整理すると、遺品を処分することに罪悪感を感じたり迷ったりするため、遺品整理がなかなか進められない場合が多いです。
デメリット3.不用品の処分が大変
自分で遺品整理すると、不用品の処分が大変です。
遺品整理する前は、故人が生活していた部屋がそのままになっているため、大量の不用品を処分しなければいけないからです。
冷蔵庫や洗濯機などの大型家電や、タンスなどの家具を処分するのは、人手が必要ですし負担が大きい作業です。
また、分別した遺品を処分するにも、燃えるゴミや不燃ごみなどに分別したうえで、ごみの収集日に合わせて収集場所までもっていく必要があります。
粗大ごみとして直接処分場へ持っていく場合でも、自宅から搬出し、車に乗せ、処分場まで運搬しなければいけません。
大量の不用品があれば、何度も往復する可能性もあります。
自分で遺品整理する場合、大型家電や家具、ゴミなどの不用品の処分は、時間と労力が必要な作業といえます。
4.遺品整理を業者に依頼する5つのメリット!
ここまで、遺品整理を自分でやるメリットとデメリットについて紹介してきました。
読み進めていくうちに、「自分たちで遺品整理をするのは大変かも」と思った人もいるでしょう。
結論から言うと、遺品整理は業者に頼むほうが圧倒的に楽です。
遺品整理を業者に依頼する場合、次の5つのメリットがあります。
- 肉体的・精神的な負担が減る
- 短い時間で作業が終わる
- 親族間のトラブルが回避できる
- プロから遺品整理に関するアドバイスを受けられる
- 遺品の供養・買取も依頼できる場合がある
遺品整理を業者に依頼すると、業者が遺品を処分するものと保管するものに分けたり、不用品を処分したりします。
そのため、家族の負担は大幅に軽くなるといえるでしょう。
遺品整理を業者に頼むメリットについて、ひとつずつお伝えしていきます。
メリット1.肉体的・精神的な負担が減る
業者に遺品整理を頼むと、肉体的にも精神的にも負担を軽く感じるでしょう。
業者が遺品整理を行ってくれるため、家族がしなければならないことは非常に少ないからです。
たとえば、故人が住んでいた一軒家を売却する予定であれば、遺品整理のときに家具や家電だけでなく遺品を全て片付けておかなければいけません。
家具や大型家電を処分するには、自宅から運び出し処分場へ運搬する必要があります。
遺品整理業者なら、不用品の運び出しから処分までをまとめて頼むことができるので、家族の負担を軽くできるでしょう。
また、遺品を仕分けする時も、処分するものや保管するものの基準を伝えておけば、遺品整理業者が遺品を仕分けしてくれます。
遺品の仕分けは根気が必要な作業ですが、業者が代わりに行うことで、気持ちを整理できる余裕が生まれるでしょう。
メリット2.短い時間で作業が終わる
遺品整理を業者に依頼するメリットには、短い時間で作業が終わることが挙げられます。
業者は遺品整理のプロですので、作業に必要な人員を揃えて効率よく作業しているからです。
たとえば、家族が知らない貴重品の保管場所であっても、経験や知識が豊富な業者ならスムーズに見つけることができるでしょう。
また、家族では時間がかかりがちな仕分け作業も、業者なら手際よく仕分けて分別までスムーズに進めることができます。
さらに、大型家具の移動は、自分では怪我をしてしまうかもしれませんし、階段を使用する場合には大きな危険が伴います。
業者なら、少人数でスムーズに運び出すため、作業時間を短くすることができるでしょう。
遺品整理を業者に頼むと、効率よく作業してもらえるため、短時間で遺品整理を終えることができます。
メリット3.親族間のトラブルが回避できる
業者に遺品整理を依頼すると、親族間のトラブルを回避できるメリットがあります。
遺品整理業者が第三者として遺品整理を行うため、公平に遺品整理を進めることができるのです。
遺品整理では故人の財産を整理するため、相続をめぐって親族間でトラブルが起こりがちです。
自分だけで遺品整理すると、「遺品整理のときにこっそり財産を隠してしまった」といった、いわれのない疑いをかけられることも決して珍しくありません。
遺品整理業者が遺品整理を行うことで、誰にとっても公平に遺品を仕分けして、相続対象となる財産を保管してくれます。
また、形見分けする予定だった遺品や、家族では気付きにくい価値のある遺品を、間違えて捨ててしまうこともありません。
相続で揉める可能性がある場合には、遺品整理を業者に依頼することも検討するといいでしょう。
メリット4.プロから遺品整理に関するアドバイスを受けられる
遺品整理業者に依頼すると、プロから遺品整理のアドバイスを受けられるメリットがあります。
人生で何度も経験することのない遺品整理でも、プロからアドバイスを得ることでスムーズに進めることができるでしょう。
遺品整理の経験や実績が豊富な業者は、遺品整理で重要な、処分するものの見分け方や貴重品の保管場所の傾向などについてプロとしてアドバイスが可能です。
特に、遺品を分別するときに、何を残しておくべきかプロの視点からアドバイスを貰えるので、相続や死後の手続きで必要な書類や貴重品を間違えて捨てずにすみます。
悲しみに暮れる遺族にとって負担となる遺品整理も、プロからアドバイスを受けることで円滑に進めることができます。
メリット5.遺品の供養・買取も依頼できる場合がある
価値のある遺品や故人の想いが強い遺品があれば、遺品の供養や買取を同時に依頼できる遺品整理業者を利用してみましょう。
遺品整理と同時に供養や買取を行うことで、効率よく遺品整理を行うことができるからです。
たとえば、遺品整理業者のなかには、中古品の売買に必要な「古物商の許可」を取得し、遺品整理で不要になったもののうち、価値があるものを買取することができます。
買取した金額は、遺品整理の費用から差し引くことができるので、遺品整理の費用を少しでも抑えられるかもしれません。
また、遺品整理と買取を別に依頼すると、遺品を店舗に運び、査定を受けるため、手間がかかります。
しかし、買取を行う遺品整理業者なら、遺品整理と買取を同時に行えるので、手間がかかりません。
さらに、遺品をゴミとして処分するのは気が引けると考えている人は、遺品整理と同時に供養してもらうといいでしょう。
遺品整理業者のなかには、焚き上げや寺社への祈祷の依頼などを行っている業者もあります。
遺品整理業者は、遺品の買取や供養を行っている場合もありますので、効率よく遺品整理を行うことができるでしょう。
5.遺品整理を業者に依頼する3つのデメリット!
前の見出しでは、遺品整理を業者に頼むメリットについて紹介してきました。
遺品整理を業者に頼むのは確かに楽ですが、知っておくべきデメリットもあります。
もし知らないまま業者への依頼を進めてしまうと、「思ったより費用がかかってしまった」「あっという間に物が処分されてしまった」となって、後悔するかもしれません。
遺品整理を業者に依頼するデメリットは、次の3つです。
- 自分でやるよりも費用がかかる
- 思い出に浸る時間が短くなる
- 悪徳業者にあたる可能性がある
遺品整理業者に依頼する場合のデメリットについて、これからお伝えしますので、遺品整理の方法について検討する時に参考にしてみてください。
デメリット1.自分でやるよりも費用がかかる
遺品整理を業者に依頼すると、自分でやるよりも費用がかかってしまいます。
遺品整理業者では、作業量に応じて人員を確保したり、不用品処分のための車両を確保したりするため、費用が高くなりがちなのです。
たとえば、自分で遺品整理をする場合、不用品を処分する費用が必要になります。
一方で、遺品整理業者の場合は、部屋の間取りや不用品の量によって料金が決まります。
遺品整理の費用相場は、次の表を参考にしてください。
間取り | 作業人数 | 費用相場 |
---|---|---|
1K~1R | 2~5人 | 78,000~284,000円程度 |
1DK~3LDK | 3~7人 | 135,000~482,000円程度 |
4LDK | 5~8人 | 245,000~690,000円程度 |
たとえば、1Rなどのアパートの場合、費用は78,000~284,000円程度が目安です。
大量のゴミがある場合や、エレベーターの無い現場での作業など、作業場所の状態によって料金が変りますので、まずは見積もりを依頼することをおすすめします。
デメリット2.思い出に浸る時間が短くなる
遺品整理を業者に依頼すると、故人の思い出に浸る時間が短くなるデメリットがあります。
遺品整理業者は短時間で遺品を整理するため、片付いてしまった部屋を見て虚無感を感じることは珍しくありません。
自分で遺品整理する場合、故人を思い出しながら遺品整理するため、時間はかかってしまいますが少しずつ気持ちを整理することができます。
業者の場合、捨てるものと捨てないものの分別を効率よく行うために、次々と遺品をまとめて処分していきます。
処分する遺品をみて、さらに辛くなってしまったり、遺品整理が終わって「もっと捨てる遺品をしっかり見ておくべきだった」と後悔してしまったりする場合もあるでしょう。
遺品整理業者は短時間で遺品を整理するため、家族が思い出に浸る時間を十分に確保できないデメリットがあるといえます。
デメリット3.悪徳業者にあたる可能性がある
業者に遺品整理を依頼すると、悪質業者にあたる可能性があります。
遺品整理を行うには、特別な資格は必要ありませんので、遺品整理業者を謳う業者のなかにも悪徳業者が残念ながら存在するのです。
たとえば、見積りよりも不当に高額な料金を請求されたり、遺品整理で回収した不用品を不法投棄したりするなどのトラブルが見られます。
特に料金トラブルでは、追加料金に関する説明を事前に十分に行わずに、遺品整理が終了したあとで高額な請求を行う悪徳業者もいるので注意してください。
また、故人を失い悲しむ遺族の気持ちに寄り添わずに、遺品を粗雑に扱う業者や大切な遺品を捨ててしまう業者も口コミで複数見られます。
遺品整理業者の全てが悪徳業者というわけでは決してありませんので、悪徳業者に依頼しないように十分に調べなければいけません。
6.遺品整理が大変そうなら一度業者に見積もりを依頼しよう!
ここまで、自分で行う遺品整理や業者に依頼するメリット・デメリットについて解説しました。
どちらにもメリット・デメリットはありますが、もし遺品整理を負担に感じたら、まずは一度業者に見積りを依頼してみましょう。
ほとんどの遺品整理業者は無料で見積りしてくれるので、気軽に料金や作業内容について相談できるからです。
見積りを依頼して見積書をもらうことで、あとでゆっくりと親族と検討することができますし、複数の業者との比較も行いやすいでしょう。
また、見積り内容や料金体系が分かりやすいかどうかや、見積り時の説明が十分であるかなどを確認し、悪質業者かどうか見極めることもできます。
見積り金額が相場より大幅に高額である場合、料金を不当に見積もられている可能性があります。
また、見積り金額が相場より安すぎる場合、後から高額な追加料金を請求される恐れがあるため注意してください。
まずは、見積りのために現地を確認してもらい、料金の内訳や追加料金の有無など、気になる点は直接確認しておきましょう。
見積もりした金額や、業者の対応で気になる点があれば、依頼を断り、自分で遺品整理をするようにするといいでしょう。
遺品整理の業者は選び方を知らなければ悪徳業者に頼んでしまうこともあります。
以下の記事で、失敗しない遺品整理業者の選び方について紹介しているので併せてご確認ください。
遺品整理業者の選び方は〇〇が重要!悪徳業者に騙されない心得をお教えします
7.【地域別】遺品整理業者9選
さて、ここまでのご説明で遺品整理業者の選び方がおわかりいただけたかと思います。
しかし、各地には多くの業者がいるため、どこを選べばいいのか迷うこともあるでしょう。
そこで、地域別に信頼できる遺品整理業者をご紹介します。
どの業者も当サイトが厳選した任せられる業者ばかりなので、安心してご相談いただけますよ。
それぞれのホームページでは、資格の有無や実際の作業事例の紹介が豊富に掲載されています。
見積もりや相談は無料でできるので、詳しく話を聞いてみましょう。
【関東甲信越エリア】ブルークリーン
ブルークリーンは東京に本社がある遺品整理業者で、遺品整理、ゴミ屋敷の片付けから特殊清掃まで幅広く請け負っています。
関東甲信越の広いエリアを対応していて、遠方の場合は立ち会いなしでの片付けも可能!忙しい方や離れて暮らす親の遺品整理もお願いできるのはうれしいポイントだと言えます。
また、部屋を明け渡す際の原状回復も行っているので、ひとり暮らしだった方の遺品整理と部屋の清掃も安心して任せられるのが大きな強みです。
古物商と産業廃棄物収集運搬業の許可を取得済みで、危険物の仕分け・処理も行っています。
スタッフの数が多く、女性スタッフも多数在籍しているので、親身に相談に乗ってほしいという方におすすめできます。
- 会社名:ブルークリーン株式会社
- 所在地:〒144-0047 東京都大田区萩中1-6-10フェニックス糀谷1F
- 対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城
- 受付時間:年中無休
- 電話番号:0066-9801-0500889
- 会社詳細ページ:https://www.recovery-aoao.jp/partners/890
【関西エリア】エンディール
エンディールは大阪府に本社があり、関西地方の2府4県を対象に営業しています。
遺品整理だけでなく生前整理も行っているため、終活をお考えの方・施設の入居前に片付けたいという方にもおすすめできます。
遺品整理士認定協会から認定書と感謝状が授与された他、古物商の許可を取得。
家電リサイクル業も行っているので、まだ使える遺品はリサイクルとして活用できます。
不用品を海外に寄付するなど社会貢献活動に力を入れているのも、同社の大きな特徴です。
東京商工リサーチの「遺品整理業」調査において、「遺品整理・空き家片付けの受注件数」が2019年から2022年の4年連続関西地方でNO.1となっています。
実績が豊富な点も安心できる要素だと言えるでしょう。
- 会社名:エンディール
- 所在地:〒540-0035 大阪府大阪市中央区釣鐘町1-5-9-504
- 対応エリア:大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県
- 受付時間:8:00~20:00 年中無休
- 電話番号:0120-77-2345
- 会社詳細ページ:https://endeal.net/
【九州エリア】特殊清掃プロスト
特殊清掃プロストは九州全域を対象に、遺品整理や特殊清掃、ゴミ屋敷の片付けなどを行っています。
同社の強みは「スピード対応」です。
親族が亡くなって早く家を片付けないといけない、孤独死していて悪臭が漂い近所に迷惑をかけているという時でも、プロストは年中無休、24時間対応しています。
遺品の片付けから不用品の処分、シミの除去や腐敗臭の消臭、賃貸物件の原状回復まで一貫して頼めるので、お困りの方はぜひ相談してみるといいでしょう。
遺品整理士の有資格者が在籍し、女性スタッフも多いのも強みのひとつです。
きめ細やかな対応で、安心して任せられますよ。
- 会社名:PROST(プロスト)
- 所在地:〒811-2113 福岡県粕屋郡須恵町大字須恵1066-8
- 対応エリア:福岡県・佐賀県・大分県・長崎県・熊本県・宮崎県・鹿児島県
- 受付時間:年中無休
- 電話番号:0120-947-048
- 会社詳細ページ:https://prost-japan.com/
【東北エリア】クヨカサービス
クヨカサービスは仙台市に本社があり、東北地方を中心に遺品整理業を営んでいます。
遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍し、遺品整理士協会から「優良事業所」の認定を受けているプロ集団です。
また、リサイクルやリデュース、リユースの3R活動にも力を入れています。
遺品の中でもまだ使えるものは買い取りし、転売できないものは海外に輸出するなど廃棄する量を抑える努力をしている点が特徴です。
手元に残さないと判断した遺品を大切にする気持ちの表れだと言えるでしょう。
遠方で現地に来られない方や忙しくて時間がない方にも丁寧に対応しています。
料金体系が明確で、基本料金の中に遺品の仕分け費用や廃棄物処理費、水まわり清掃費がすでに含まれています。
そのため、他社と比較してもかなりお手頃価格で利用できるところがメリットだと言えます。
- 会社名:クヨカサービス(C’yoka service)
- 所在地:〒984-0831 宮城県仙台市若林区沖野2丁目10-64
- 対応エリア:宮城県、福島県、岩手県、山県県の一部エリア
- 受付時間:9:00~20:00 年中無休
- 電話番号:0120-505-777
- 会社詳細ページ:https://cyoka-s.com/
【東海エリア】マルトニ
遺族に寄り添った遺品整理が評判で、遺品の仕分け、遺品の探索など遺族が納得できるまで対応しています。
過去の実績は1,000件以上!
遺品整理優良事業所認定、古物商許可、一般廃棄物収集運搬業許可、解体工事業の許可を取得している優良企業です。
特殊清掃が必要な家屋やネコ屋敷の清掃なども、臭いがなくなるまで徹底して実施しています。
そのため、他社で解決できなかった臭い問題が解消できたというケースが多く見られます。
見積もりの段階で作業費用の内訳の説明があるので、不安なく依頼できるのが大きな強みだと言えるでしょう。
- 会社名:マルトニ
- 所在地:〒455-0884 愛知県名古屋市港区七反野1丁目2202
- 対応エリア:愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の一部・滋賀県の一部
- 受付時間:年中無休
- 電話番号:0120-59-0102
- 会社詳細ページ:https://www.marutoni.com/
【中国エリア】こころテラス
介護事業を運営していた同社では、利用者から家族の死後に遺品整理の相談を受けたことをきっかけに遺品整理事業をスタートさせました。
遺品整理や特殊清掃はもちろんのこと、生前整理や空き家整理など生前から死亡後に至るまでの相談、介護と連携したサービスがトータルで受けられるのが大きな強みです。
古物商の許可、リサイクル家電の廃棄運搬許可を取得しているので、不用品の買い取りや家電製品のリサイクルなども任せられます。
遺族が遠方にいる場合は、不在での見積もり、清掃後の画像を送付して確認といった対応を取っています。
遺族が引き取りたい遺品があれば、遠方への送付も行っているので離れて暮らす家族にとって安心できますね。
- 会社名:こころテラス
- 所在地:〒731-5127 広島県広島市佐伯区五日市5-7-13
- 対応エリア:広島県・山口県・岡山県・鳥取県・島根県
- 受付時間:24時間 年中無休
- 電話番号:0120-927-383
- 会社詳細ページ:https://www.cleaning-business.jp/
【四国エリア】株式会社クリーンフォレスト
株式会社クリーンフォレストは、四国全域を対象に遺品整理を行っています。
リフォームや塗装、新築といった家屋に関する業務を行ってきた業者なので、家まるごとの相談ができるのが強みです。
遺品整理や特殊清掃では、単なる片付けに終わらず原状回復や消毒、消臭なども対応可能。
特に最新の脱臭機を使用して消臭を行うので、遺族ですら近づけなかったという家がきれいになったと好評です。
仕分けや相談には経験豊富なプロが担当し家具の片付けや処分にも対応しているので、終活・生前整理の依頼も増えています。
何から手をつけていいのかわからないという場合は、ぜひ相談してみてください。
ホームページには多くの事例が掲載されているので参考にするといいでしょう。
- 会社名:株式会社クリーンフォレスト
- 所在地:〒799-0103 愛媛県四国中央市川之江町余木569番地
- 対応エリア:愛媛県・香川県・徳島県・高知県
- 受付時間:8:00~20:00 年中無休
- 電話番号:0120-600-115
- 会社詳細ページ:https://cleanforest.net/
【北陸エリア】株式会社北陸遺品整理
北陸遺品整理では遺品整理士の資格や事件現場特殊清掃センターの認定許可を持つスタッフが遺品整理を行っています。
大きな特徴はわかりやすい料金体系で、見積もり額には仕分け・養生・梱包・搬出・廃棄・簡易清掃・人件費がすべて含まれています。
後から追加料金が発生しない点が安心できますね。
もちろん見積もりや相談は無料なので、詳しい内訳を知りたい場合は納得いくまで聞いてみましょう。
生前整理や介護施設への入居に伴う家財道具の整理・処分なども対応しています。
死亡後の遺品整理だけでなく、親の高齢化に直面してお困りの方の力になってくれる心強い存在だと言えるでしょう。
- 会社名:株式会社北陸遺品整理
- 所在地:〒910-0125 福井県福井市石盛1丁目509番地
- 対応エリア:福井県
- 受付時間:8:00~20:00 年中無休
- 電話番号:0776-76-3268
- 会社詳細ページ:https://hokuriku-ihin.com/
【北海道エリア】株式会社ピースクリーン
株式会社ピースクリーンは札幌市を中心に北海道の各地で遺品整理や特殊清掃、片付けなどを行っています。
ビルやマンションの清掃の仕事も多く行っている清掃のプロ集団です。
遺品整理士の資格を持つスタッフが相談から対応まで担当。
一般的な遺品整理から孤独死などの特殊清掃まで幅広く請け負っているのが特徴です。
また、下請けを通さず、すべて自社スタッフが業務に当たるのでリーズナブルな価格で対応可能なところもうれしいポイント!
最近では終活のための生前整理の依頼も増えています。
実家の北海道になかなか帰れないといった遠方に住む親族からの相談も可能なので、遠慮せずに聞いてみましょう。
- 会社名:株式会社ピースクリーン
- 所在地:〒065-0026 北海道札幌市東区北26条東7丁目3-12
- 対応エリア:北海道(一部エリアを除く)
- 受付時間:8:00~17:00 (日曜日定休)
- 電話番号:011-712-0090
- 会社詳細ページ:https://peaceclean.net/
まとめ
今回の記事では、遺品整理を自分でする場合と、業者に依頼する場合のメリットとデメリットについてご紹介しました。
遺品整理を自分でやると、自分のペースで丁寧に片付けできるメリットがあります。
一方で、遺品整理で不用品をたくさん処分するのは、肉体的にも精神的にも大きな負担です。
遺品整理を負担に感じた時は、遺品整理業者への依頼を検討しましょう。
遺品整理業者の場合、不用品の処分をまるごと任せられるだけでなく、短期間で遺品整理を終わらせることができ、肉体的にも精神的にも負担が軽くなります。
また、遺品整理業者が第三者として介入するため、トラブルを回避できるでしょう。
一方で、遺品整理業者に依頼すると、費用がかかりますし、悪徳業者にあたってしまうかもしれません。
まずは見積もりを依頼して、料金相場や業者の対応を確認しましょう。
料金や業者の対応に納得できなければ、業者を断って自分で遺品整理するといいでしょう。

監修者鈴木 亮太(すーさん)
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会 ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・日刊SPA!
・bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video