遺体の腐敗液による危険とは? 感染症のリスクと現場の清掃方法を紹介!

遺体の腐敗液にはどのような危険性があるのか知りたいとお考えではないでしょうか。

遺体の腐敗液にはウイルスや細菌、病原体などが含まれている可能性があり、それらが体内に入り込むことによって感染症にかかる危険があります。

そのため、故人の通帳や印鑑などの貴重品が必要になった場合でも、業者の除菌や清掃作業が終わるまで必ず入らないようにしましょう。

本記事では、遺体の腐敗液による危険性と現場の清掃方法を紹介します。

遺体の腐敗液による危険性が理解でき、感染症のリスクを回避しながら安全に遺体の腐敗液の処理をおこなえますよ。

1.注意!遺体の腐敗液による危険性

腐敗液の危険性について紹介している画像

腐敗した遺体は、長期間放置されると溶けて血液や体液が漏出してしまいます。

なぜなら、遺体が腐敗すると体内にガスが発生し、時間の経過とともに皮膚を突き破るからです。

とくに孤独死の場合は、長期間放置されて血液や体液が大量に漏出するため、感染症にかかるリスクも高まります。

感染症とは、細菌やウイルス、寄生虫などの病原体が体内に入り込むことによって、発熱や嘔吐、下痢などの症状をもたらす病気のことです。

たとえば、血液や体液に群がったハエやウジ虫を介して身体に細菌やウイルスが入り込むことがあります。

そのため、故人の通帳や印鑑などの貴重品が必要になった場合も、感染症対策をとらずに現場へ入ることは非常に危険な行為と言えるのです。

他にも、血液は体液は家屋へダメージを与え、流れた体液や血液が床や壁に染みて、ひどい場合はリフォームが必要になる場合もあります。

ですので、腐敗した遺体があった現場に入る場合は、マスクや防護服を着用するなどの感染症対策を徹底し、現場の除菌をおこなってから入室するようにしましょう。

2.人間が腐敗した遺体が発見されるまでの流れとは

人間が腐敗した遺体が発見されるまでの流れとは

この見出しでは、人間の遺体が腐敗して発見されるまでに経過するさまざまな段階とその特徴について詳しく説明します。

この内容を知っておけば、突然の遺体発見や腐敗の現場に出くわした際の初動対応や予防策の知識が身につき、冷静に行動するための手助けとなります。

一方、この情報を知らないままだと、遺体発見時のパニックや適切な手順の不明確さから、不適切な対応をしてしまうリスクが高まります。

具体的に紹介する内容は以下の通りです。

  • 死斑が出てくる
  • 死後硬直が起きる
  • 遺体の腐敗が始まる
  • 腐敗性水泡や腐敗ガスが発生する

各段階の特徴や注意点を理解し、適切な対応を心がけましょう。

流れ1.死斑が出てくる

死斑は、死亡後に体の下部に現れる紫色の斑点や染みのことを指します。

これは、心臓の動きが停止すると血流が停滞し、重力の影響で血液が体の下部に沈殿することにより生じる現象です。

生きている間は心臓が血液を体中にポンプアップしていますが、死後はこの動きが停止するため、血液は重力の作用で体の低い位置に集まります。

具体的には、もし人が背中を下にして亡くなった場合、背中側に死斑が現れることが多いです。

この死斑の出現を見ることで、遺体の発見からの経過時間や死因などの手がかりとなることもあります。

一方で、死斑が出ることは遺体の腐敗が始まる前触れとも言えるため、遺体発見後は速やかな対応が求められます。

死斑を確認した際は、専門家や警察への連絡をすぐに行いましょう。

流れ2.死後硬直が起きる

死後硬直は、死亡後の遺体が一時的に硬くなる状態を指します。

これは、死亡後の筋肉内での化学反応により、筋肉が収縮して硬くなる現象とされています。

具体的には、通常、死後2〜6時間後に硬直が始まり、24〜48時間後にピークを迎えると言われています。

死後硬直の進行具体的には、まず小さな筋肉、例えば顔や指から始まり、徐々に大きな筋肉へと広がっていきます。

その後、時間と共に硬直は解け、遺体は再び柔らかくなると言われています。

遺体の硬直を確認した場合、その状態から大体の死亡時刻を推定する手がかりとなることがあります。

もし遺体を発見した際、死後硬直を感じるならば、警察や関連専門家にその情報を伝えると、適切な対応が行われます。

流れ3.遺体の腐敗が始まる

死後硬直が終わったら、遺体の腐敗が始まります。

遺体の腐敗は、死亡後に生体内の微生物や外部からの細菌、さらには昆虫などが働くことで始まる過程です。

これは、生きている間の体内の免疫機能や体温の維持が失われた結果、遺体が外部の環境にさらされることで進行します。

具体的には、最初に腸内の細菌が遺体の腐敗を始めるのです。

これらの細菌は生きている間は腸内で有益な役割を果たしていますが、死後は遺体の組織に侵入し、分解活動を始めます。

その結果、遺体からは特有の腐敗臭が発生するのです。

腐敗の進行に伴い、様々な昆虫や動物が遺体に引き寄せられ、さらに腐敗を加速させます。

例えば、ハエの幼虫や蛆が遺体に産みつけられ、これらが組織を食べて成長します。

遺体の腐敗を早く発見することは、周囲の衛生環境や遺族の心情を考慮すると非常に重要です。

もし遺体の発見が遅れた場合、特殊清掃業者の依頼や専門家の介入が必要となることがあります。

腐敗した遺体を発見した際には、適切な方法で対応することが求められますので、関連専門家への相談を怠らないようにしましょう。

流れ4.腐敗性水泡や腐敗ガスが発生する

腐敗性水泡と腐敗ガスの発生は、遺体の腐敗が進行する中での明瞭な兆候の一つです。

理由は、遺体内の細菌が活発に活動し、体内のタンパク質や脂質を分解する過程で、ガスや液体が生じるからです。

これらのガスは主に硫化水素、アンモニア、メタンなどから成り立っており、特有の強烈な臭いを持つと言われています。

具体例として、遺体の表面には透明な液体の泡(腐敗性水泡)が現れることがあり、これは腐敗の進行を示す兆候です。

また、体内のガスが皮下組織を押し上げることで、遺体は膨らんで見えることもあります。

この段階になると、周囲への感染症のリスクや強烈な臭いの影響が懸念されます。

そのため、このような状態の遺体を発見した場合には、迅速に専門家や関連機関に通報し、適切な処置を取ることが求められます。

3.腐敗した遺体がある連絡を受けた!やるべきことを紹介

腐敗した遺体がある連絡を受けた!やるべきことを紹介

この見出しでは、腐敗した遺体の存在を知らされた時にどのような対応をすべきか、具体的な手順や必要な手続きについて見ていきましょう。

この内容を知っておけば、想定外の状況でも迅速かつ適切に行動することができ、精神的な安定や迅速な遺体の取り扱いにつながります

知らないままだと、混乱や手間が増え、不必要な時間を無駄にしてしまうか、適切な対応が取れずに遺族や関係者とのトラブルに発展する可能性があります。

具体的に紹介する内容は以下の通りです。

  • 葬儀会社と特殊清掃業者を手配する
  • 遺体の引き取りを行う
  • 死亡届を提出する
  • 火葬と葬儀を行う
  • 業者に特殊清掃をしてもらう

このような状況は予測できないため、事前に知識を持って備えることが大切です。

(1)葬儀会社と特殊清掃業者を手配する

葬儀会社と特殊清掃業者の手配は、腐敗した遺体の発見後の最初のステップとして非常に重要です。

適切な処置や後処理を行うために、専門家の知識と経験が必要だからです。

遺体が腐敗している場合、通常の葬儀の流れとは異なる対応や手順が必要となることがあります。

特殊清掃業者は、遺体の周りの環境を衛生的に清掃するだけでなく、感染症の予防や強烈な臭いの除去も行ってくれます。

遺体を発見したり連絡を受けた際は、心情的に非常に辛いものがあるでしょう。

しかし、迅速に適切な手配を行うことで、後の書類提出や葬儀がスムーズに進行するのです。

そのため、葬儀会社と特殊清掃業者の手配は、適切な葬儀を行う上での最初の大切な一歩となります。

(2)遺体の引き取りを行う

遺体の引き取りは、腐敗した遺体を発見した後の早急な対応として必須の手続きです。

その理由としては、遺体が放置されることによる感染症のリスクの増加や、遺族の心理的な負担を軽減するためです。

例えば、ある家庭では、長い間連絡が取れない親戚の家を訪れた際に、腐敗した遺体を発見したケースがありました。

速やかに遺体の引き取りを行うことで、遺族は精神的な安堵を得るとともに、周辺環境の衛生的なリスクも低減することができたのです。

そのため、適切な専門家や組織と連携し、遺体の引き取りを適切に行うことは、遺族や関係者の心の平穏を保つ上でも非常に重要となります。

(3)死亡届を提出する

死亡届の提出は、戸籍法において、死亡した日から7日以内に所轄の市区町村役場へ届け出ることが義務付けられています。

その理由は、社会的な機能やサービスを適切に提供するため、また、その後の相続や保険の手続きなどに必要な公的な証明書を得るためとなります。

例を挙げると、Aさんが亡くなったとき、その家族は役場に死亡届を提出し、死亡診断書を添付することで、正式に死亡が登録されました。

その結果、遺族は相続手続きを始めるための基礎となる公的証明書を手に入れられるのです。

亡くなった方の家族や関係者は、多くの心情的な苦しみや困難に直面することとなるでしょう。

正式な手続きを遵守することは、後の手続きや問題を円滑に進める上で重要です。

迅速に手続きを行い、適切なサポートを受けることで、心の平穏を取り戻す手助けともなります。

(4)葬儀と火葬を行う

続いて、葬儀と火葬を行います。

火葬や葬儀の手続きは、煩雑なものとなることが多いです。

しかし、適切な葬儀社や専門家のサポートを受けることで、故人を心から敬う形での送別が可能となります。

大切な人を失った悲しみの中、適切なサービスを選び、心を込めて故人を送り出しましょう。

(5)業者に特殊清掃をしてもらう

特殊清掃業者の活用は、遺体の腐敗や事故後の現場を清潔に保つ上で非常に重要です。

なぜなら、遺体の腐敗によって発生する腐敗液やガスは、感染症のリスクを持つばかりでなく、建物や家財への損害も及ぼす可能性があるためです。

例えば、とある孤独死が起きた部屋は腐敗の進んだ遺体の臭いで充満しており、家具や壁には腐敗液が染み込んでいました。

しかし、速やかに特殊清掃業者を手配することで現場は清潔に復元され、遺族の方はその後の手続きに集中できたのです。

特殊清掃業者のプロの技術と経験により、遺体や事故の影響を受けた場所を迅速かつ適切に清掃できます。

心の平穏と健康を守るためにも、適切な業者に依頼し、安全で清潔な環境を取り戻しましょう。

4.遺体の腐敗液による感染症を予防する方法

腐敗液による感染症を予防する方法のまとめ

遺体の腐敗液による危険性についてご理解いただけたでしょうか。

感染症を予防するには、遺体の腐敗液から身を守る他ありません

ここからは遺体の腐敗液による感染症を予防する方法を紹介します。

万が一、腐敗した遺体があった現場に遭遇したときに感染症にかからないよう、あらかじめ予防法を把握しておきましょう。

方法1.防護服で身を守る

遺体から漏出した腐敗液に含まれるウイルスや腐敗臭から身を守るためには、防護服を着用するのがおすすめです。

特殊清掃業者では防護服のほかに、防毒マスクとゴーグルが一体化したものを着用していることもあります。

一般的なマスクだと腐敗臭の侵入を防ぎきることができず、強烈な臭いで気分を悪くしてしまう可能性があるので注意しましょう。

また、手袋は厚手のゴム手袋をはめることをおすすめします。

なぜなら、軍手は菌の侵入を完全に防ぐことが難しいからです。

方法2.専用の薬剤で除菌する

作業の途中で防護服が破れたり、マスクが外れたりすることもあるので、現場内を専用の薬剤で除菌しておくと安心です。

腐敗した遺体があった現場を自身で清掃するケースは稀ですが、実施しなければいけない場合は市販されている除菌剤や消臭剤を活用しても問題ありません。

しかし、特殊清掃業者が使用する薬剤のように強力な除菌、消臭力は期待できないのであらかじめ理解しておきましょう。

方法3.特殊清掃業者に除菌と清掃を任せる

防護服やマスクを用意したり、専用の薬剤で除菌したりするのは、一般の人には難易度が高いと言えます。

そのため、できる限り特殊清掃業者に腐敗した現場の対応をおこなってもらうのがおすすめです。

特殊清掃業者は、業者ならではの専用の防護服やマスクを所有しています。

さらに強力な除菌剤も持ち合わせているので安心して作業を任せられるでしょう。

5.遺体の腐敗液の清掃を特殊清掃業者に依頼するメリット

腐敗液の清掃を業者に依頼するべき理由のまとめ

腐敗液の清掃は、特殊清掃業者に依頼する方が良いです。

そもそも、遺体の腐敗液を自身で清掃するのは難しく、感染症にかかるリスクが高いため、推奨できません。

そのため、遺体の腐敗液の清掃は特殊清掃業者に任せるとよいでしょう。

ここからは、遺体の腐敗液の清掃を特殊清掃業者に依頼するメリットをご紹介します。

業者に依頼するメリットを把握し、業者のよさを最大限活用しましょう。

メリット1.感染症のリスクを回避でき自身や家族の健康を守れる

遺体の腐敗液の清掃を特殊清掃業者に依頼する最大のメリットは、感染症のリスクを回避できるうえに、自身や家族の健康を守れることです。

ほかにも、自身で現場の清掃をおこなうとなると、壮絶な現場の光景を目の当たりにして精神的に病んだり、気分を害したりする可能性もあります。

業者に清掃を依頼すれば、感染症のリスクや精神的な不安を回避して現場を片付けられますよ。

メリット2.確実に除菌・消臭ができるので安心できる

特殊清掃業者が清掃をおこなう場合は、業者専用の薬剤を使用するため、確実に除菌・消臭が可能です。

ホームセンターやドラッグストアなどで市販されている除菌スプレーや消臭剤では、腐敗液による汚れや臭いを完全に落としきることは難しいとされています。

清掃後も現場となった家に住み続けることも多いため、除菌・消臭してもらえる特殊清掃業者に依頼するのが確実です。

メリット3.遺品整理も同時におこなえる可能性があり手間が省ける

特殊清掃業者のなかには、清掃のほかに遺品整理も同時におこなってくれる会社があります。

そのため、特殊清掃と同時に遺品整理を依頼することで、自身の手間を大幅に省くことが可能です。

特殊清掃業者が遺品整理をできるかどうかは、業者のホームページや見積もり段階で確認しておくことをおすすめします。

また、以下の記事では家の片付けを業者に依頼するメリットについても紹介しています。

自分で家を片付けられるかどうか悩んでいる人は、こちらも併せてご確認ください。

家の片付け業者に依頼するメリットとは?費用や安心の業者選びを解説

6.業者が行う腐敗した遺体があった現場の清掃手順とは

業者が行う腐敗した遺体があった現場の清掃手順とは

この見出しでは、特殊清掃業者が腐敗した遺体があった現場での清掃時にどのような手順で行動するのか、その詳細を説明します。

この内容を知っていると、依頼する際の安心感が得られ、適切な清掃が実施されることを確認するための基準を持つことができます。

知らない状態で業者に依頼すると、必要な作業が漏れているか、または適切な清掃がなされていない可能性に気付けず、後に問題が発生するリスクが高まります。

具体的に紹介する内容は以下の通りです。

  • 現場の除菌を行う
  • 汚染物を処理する
  • 汚染部分を特殊清掃する
  • 家財の搬出と遺品整理を行う
  • 清掃・消毒を行う

特殊清掃業者の役割や手順を理解することで、安心して清掃作業を委託することができます。

手順1.現場の除菌を行う

現場の除菌は、特殊清掃の初めに行う最も重要な手順です。

理由は、遺体の腐敗液が拡散することで、周囲に多くの細菌や病原体が存在する可能性があるからです。

この細菌や病原体は、感染症のリスクを高め、清掃作業者やその後の現場に立ち入る人々の健康を危険にさらします

具体例として、あるアパートの一室で長期間亡くなっていた方の遺体が発見された際、その部屋の空気中や床、壁などには大量の細菌が確認されました。

このような状況下で、まず行われるのが現場の除菌です。

特殊清掃業者にはこの除菌作業に必要な専門的な知識や技術、機材が備わっています。

専門の業者に依頼することで、安全かつ効果的に除菌作業を行うことができるので、安心して任せられます。

手順2.汚染物を処理する

汚染物の処理は、特殊清掃の中でも特に繊細な作業といえます。

理由として、腐敗した遺体から発生した液体や固形物は感染症を引き起こす病原体を多く含んでいるからです。

これらの処理を適切に行わないと感染拡大のリスクが増大します

具体的な例として、マンションでの清掃作業中、汚染物を適切に取り扱わなかった結果、他の部屋に細菌が広がり、住民数名が感染症に罹患しました。

そのため、汚染物の処理には専門の知識と技術が求められます。

特殊清掃業者は、このようなリスクを最小限に抑えるための訓練を受けており、適切な処理方法を知っています。

安全性を第一に考え、専門業者に依頼することが最善の選択です。

手順3.汚染部分を特殊清掃する

汚染部分の特殊清掃は非常に重要な作業と言えます。

その理由として、単純な清掃とは異なり、見えない細菌やウィルスも完全に除去することが求められるからです。

遺体からの汚染液は多種多様な病原体を含んでおり、これらを完全に除去しないと感染症のリスクが残ります。

具体例を挙げれば、とあるマンションで腐敗した遺体が発見され、その後家族が自ら清掃を試みました。

その数日後に家族全員が感染症の症状を示し、病院での治療が必要となったケースがあります。

汚染部分の特殊清掃には専門知識と高度な技術が要求されます。

感染症リスクを回避し、安全で快適な生活空間を取り戻すためにも、信頼できる特殊清掃業者に依頼することを強く推奨します。

手順4.家財の搬出と遺品整理を行う

家財の搬出や遺品整理は、精神的な負担が非常に大きい作業となります。

その理由は、遺体が腐敗していた場所の家具や品物には、心の中での思い出や感情が強く結びついていることが多いからです。

例えば、Bさんは故人の部屋を自ら整理しようと試みましたが、その過程で過去の思い出や感情が蘇り、作業を進めることが困難になった経験を持っています。

家財の搬出や遺品整理はプロフェッショナルに依頼することで、精神的な負担を大幅に軽減することが可能です。

専門業者は感情的な部分を適切にサポートし、迅速かつ丁寧に作業を行います。

大切な方の思い出を適切に扱い、新しいスタートを切るためのサポートを受けることをおすすめします。

手順5.清掃・消毒を行う

清掃・消毒は、特殊清掃の最後のステップとして極めて重要です。

その理由は、腐敗した遺体に関連する細菌やウィルスを完全に排除し、安全な環境を再構築するためです。

とある家で腐敗した遺体が発見された後、専門業者による清掃・消毒が行われました。

その結果、家内の空気が明らかにクリアになり、家族全員が安心して生活を再開することができました。

遺体が発見された現場は感染症のリスクを完全に排除するためにも、プロの業者による適切な清掃・消毒作業を依頼することが最善です。

これにより、家族や住人の健康と安全を確保し、新しい生活の第一歩を安心して踏み出すことが可能となります。

7.注目!特殊清掃業者を選ぶときのポイント

特殊清掃業者の選び方についてまとめた画像

腐敗した遺体があった現場の清掃は、特殊清掃業者に依頼するべきとお話してきましたが、どのような業者に清掃を依頼するべきか悩む場合も多いでしょう。

見積もりを出してもらったときよりも高額な請求をされたり、清掃に不備があったりとトラブルに巻き込まれることもあります

ここでは、特殊清掃業者を選ぶ時のポイントを紹介するので、業者選びに失敗しないよう確認しておきましょう。

ポイント1.特殊清掃の実績が豊富な業者を選ぶ

特殊清掃業者を選ぶ際は、過去の実績に着目しましょう。

腐敗した遺体があった現場の清掃は特殊な作業となるため、清掃員の経験や知識が作業の質を左右することもあります。

業者選びの際は、実績がどれくらいあるのか、過去にどのような現場の清掃をおこなってきたのかを確認しましょう。

とくに、孤独死現場における清掃実績が豊富か確認してください。

ポイント2.内容が明確な見積もりを掲示してくれる業者を選ぶ

2つ目のポイントは、内容が明確な見積もりを掲示してくれる業者を選ぶことです。

特殊清掃業者のなかには、見積もりの内容が不明瞭で相場より高い料金を提示してくる業者もいます。

そのような業者に依頼してしまうと、高額請求や手抜き作業など、トラブルの原因となる可能性もあるので注意しましょう。

見積もりをとった際は、何にどれくらい料金がかかるのかを把握し、不明点がある場合は積極的に質問して納得したうえで手続きを進めると安心できます。

ポイント3.特殊清掃の資格を有している業者を選ぶ

特殊清掃は無資格でもおこなえるため、特別な資格がなくても清掃を実施することが可能です。

しかし、資格を有している業者のほうが信頼できるのは言うまでもありません。

とくに、下記のような資格を有している業者は、信頼できる業者の可能性が高いです。

  • 臭気判定士
  • 脱臭マイスター
  • 除菌マイスター
  • バイオリカバリーマスター
  • アメリカンバイオリカバリーアソシエーション

上記のような資格を有している業者は、正確な知識や技術を備えている傾向にあるので、安心して作業を任せられます。

特殊清掃業者が所有している資格については、業者のホームページを確認してみるとよいでしょう。

また、特殊清掃業者は適当に選んでしまうと不当に高い請求をされたり、作業が中途半端に終わってしまうこともあります。

特殊清掃業者の選び方については、以下の記事でより詳しくまとめているので併せてご確認ください。

特殊清掃業者を選ぶときの3つのポイントとは? 注意点とメリットも紹介!

8.【地域別】おすすめの特殊清掃業者9選!

【地域別】おすすめの特殊清掃業者9選!

さっそくですが、オススメの業者をエリアごとに紹介します。

  • 【関東・甲信越エリア】ブルークリーン
  • 【関西エリア】エクシア
  • 【九州エリア】特殊清掃プロスト
  • 【東北エリア】クヨカサービス
  • 【東海エリア】マルトニ
  • 【中国エリア】こころテラス
  • 【四国エリア】株式会社クリーンフォレスト
  • 【北陸エリア】株式会社北陸遺品整理
  • 【北海道エリア】株式会社ピースクリーン

【関東・甲信越エリア】ブルークリーン

関東・甲信越エリアは、ブルークリーンがおすすめです。

ブルークリーンは、相談から見積もりを出すまでを迅速に対応してくれます。

見積もりもわかりやすく、業務内容と料金を依頼者といっしょに確認するので、あとから追加料金を取られたといったトラブルは無いでしょう。

どんな部屋であっても相談を受け付けており、依頼者から「どんなことに悩んでいるのか?」しっかりと聞き出した上で解決策を提案してくれます。

ブルークリーンは、アメリカ政府機関が定めているガイドラインに沿った清掃技術を持っている国内で唯一清掃業者なので、清掃技術に関しては安心していいでしょう。

  • 会社名:ブルークリーン株式会社
  • 所在地:〒144-0047 東京都大田区萩中1-6-10フェニックス糀谷1F
  • 対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城
  • 受付時間:年中無休
  • 電話番号:0066-9801-0500889
  • 会社詳細ページ:https://www.recovery-aoao.jp/partners/890

【関西エリア】エンディール

関西エリアでおすすめなのは、エンディールです。

エンディールを利用した人からは、かなり高い評価を受けています。

とくにスタッフの対応がかなり好評で、「やさしく暖かいスタッフに対応してもらった」という声が多いようです。

エンディールは24時間365日いつでも相談を受け付けています。

見積もりも無料で出してもらえるので、関西エリアの方は、まず相談してみてください。

  • 会社名:エンディール
  • 所在地:〒540-0035 大阪府大阪市中央区釣鐘町1-5-9-504
  • 対応エリア:大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県
  • 受付時間:8:00~20:00 年中無休
  • 電話番号:0120-77-2345
  • 会社詳細ページ:https://endeal.net/

【九州エリア】特殊清掃プロスト

九州では、特製清掃プロストがおすすめです。

プロストは即対応を基本としており、24時間受け付けしております

依頼後はすぐにスタッフが駆けつけてくれて、現場w確認してから見積もりを出してくれます。

場合によってはすぐに清掃してくれるので、早めにやってもらいたいなら相談してみてください。

迅速に対応してくれるプロストが、九州ではオススメの業者です。

  • 会社名:PROST(プロスト)
  • 所在地:〒811-2113 福岡県粕屋郡須恵町大字須恵1066-8
  • 対応エリア:福岡県・佐賀県・大分県・長崎県・熊本県・宮崎県・鹿児島県
  • 受付時間:年中無休
  • 電話番号:0120-947-048
  • 会社詳細ページ:https://prost-japan.com/

【東北エリア】クヨカサービス

東北エリアであれば、クヨカサービスがおすすめです。

クヨカサービスは現地の状況を調査してから、細かい見積もりを出してくれるので、作業が終わってから追加料金が発生することはありません

見積もりが細かいので、金額に対して安心感を感じた利用者が多いようです。

クヨカサービスは利用者へのアンケートを参考にして常に業務改善に勤めている業者なので、安心して利用できるでしょう。

  • 会社名:クヨカサービス
  • 所在地:〒984-0831 宮城県仙台市若林区沖野2丁目10-64
  • 対応エリア:宮城県、福島県、岩手県、山県県の一部エリア
  • 受付時間:9:00~20:00 年中無休
  • 電話番号:0120-505-777
  • 会社詳細ページ:https://cyoka-s.com/

【東海エリア】マルトニ

東海エリアであれば、マルトニがおすすめです。

マルトニでは「何が必要でどう対処していくのが良いか」を、丁寧なヒアリングを元に提案してくれますよ。

見積もりの段階で作業内容をわかりやすく説明してくれます。

見積内容は細かく設定されており、後から追加料金が発生することはありません

丁寧でわかりやすいマルトニが東海エリアでおすすめです。

  • 会社名:マルトニ
  • 所在地:〒455-0884 愛知県名古屋市港区七反野1丁目2202
  • 対応エリア:愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の一部・滋賀県の一部
  • 受付時間:年中無休
  • 電話番号:0120-59-0102
  • 会社詳細ページ:https://www.marutoni.com/

【中国エリア】こころテラス

中国エリアでおすすめなのがこころテラスです。

こころテラスでは、現地の状況を確認してからしっかりとヒアリングしたうえで見積もりを出してくれます。

細かくきっちりと見積もりを出してもらえるので、後から追加料金が発生することはありません。

作業が始まってからやって欲しいことを追加しても、対応してくれますよ。

こころテラスのLINEアカウントを友だち登録しておけば、写真を送るだけで見積もりを出してくれます

LINEで簡単に見積もりを出してもらえる、こころテラスが中国エリアではオススメの業者です。

  • 会社名:こころテラス
  • 所在地:〒731-5127 広島県広島市佐伯区五日市5-7-13
  • 対応エリア:広島県・山口県・岡山県・鳥取県・島根県
  • 受付時間:24時間 年中無休
  • 電話番号:0120-927-383
  • 会社詳細ページ:https://www.cleaning-business.jp/

【四国エリア】株式会社クリーンフォレスト

四国エリアでは、株式会社クリーンフォレストがおすすめです。

問い合わせ後に、無料で訪問してから見積もりを出してもらえます。

細かく見積もりを出してくれるのでわかりやすく、後から追加料金が発生することはありません。

脱臭マイスターという、一般社団法人日本除菌脱臭サービス協会が定めた厳しい基準をクリアした人だけが持てる資格を所有したスタッフが在籍しています。

脱臭に関して強い業者と言えるでしょう。

  • 会社名:株式会社クリーンフォレスト
  • 所在地:〒799-0103 愛媛県四国中央市川之江町余木569番地
  • 対応エリア:愛媛県・香川県・徳島県・高知県
  • 受付時間:8:00~20:00 年中無休
  • 電話番号:0120-600-115
  • 会社詳細ページ:https://cleanforest.net/

【北陸エリア】株式会社北陸遺品整理

北陸エリアであれば、株式会社北陸遺品整理がおすすめです。

24時間365日対応してくれています。

北陸遺品整理では、スマホで撮影した写真をホームページから送れば、写真を元に見積もりを出してくれます

時間に余裕がなく忙しい人でも、気軽に利用できる業者です。

  • 会社名:株式会社北陸遺品整理
  • 所在地:〒910-0125 福井県福井市石盛1丁目509番地
  • 対応エリア:福井県
  • 受付時間:8:00~20:00 年中無休
  • 電話番号:0776-76-3268
  • 会社詳細ページ:https://hokuriku-ihin.com/

【北海道エリア】株式会社ピースクリーン

北海道エリアでおすすめの業者は、株式会社ピースクリーンです。

リーズナブルな料金で、丁寧かつ素早く作業してくれます。

作業のすべてをピースクリーンのスタッフが行うためコストが抑えられており、費用が安く設定されていますよ

スタッフの大半が清掃に関しての有資格者なので、迅速にしっかりとした作業できれいにしてくれます。

安くて確実な清掃を行ってくれる、ピースクリーンが北海道エリアではおすすめです。

  • 会社名:株式会社ピースクリーン
  • 所在地:〒065-0026 北海道札幌市東区北26条東7丁目3-12
  • 対応エリア:北海道(一部エリアを除く)
  • 受付時間:8:00~17:00 (日曜日定休)
  • 電話番号:011-712-0090
  • 会社詳細ページ:https://peaceclean.net/

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まとめ

腐敗した遺体があった現場に遭遇した場合は、遺体の血液や体液などの腐敗液によって感染症にかかるリスクがあります。

そのため、腐敗した遺体があった現場に入室したり清掃したりする場合は、感染症対策をとるのがおすすめです。

腐敗した遺体による体液や死臭がひどい現場の清掃は、自身でおこなうのが困難なため、特殊清掃業者に依頼するとよいでしょう。

監修者鈴木 亮太(すーさん)

経歴
公益社団法人日本ペストコントロール協会 ペストコントロール技能師
3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
日刊SPA!
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