一人暮らしの人が死亡したら誰が部屋を片付ける? 片付け手順も解説

もし一人暮らしの親族が死亡したら、誰が部屋を片付けるのかと疑問に思ったことがあるでしょう。

一人暮らしの人が死亡した場合、相続人や連帯保証人が部屋の片付けをしなければなりません。

ただし、死亡してから発見されるまで時間がかかった場合は、部屋の片付けだけでなく特殊清掃と原状復帰も必要です

この記事では、一人暮らしの人が死亡したとき、誰が部屋を片付けるのかについて紹介しています。

また、生きている間にやっておいてもらうとよいことや、片付けを業者に依頼すべきケースについても記載していますので、参考にしてください。

この記事を読めば、一人暮らしの人が死亡したときに、冷静かつ迅速に部屋の片付けを進められるでしょう。

1.一人暮らしで亡くなった人の部屋の片付けは誰がやる?

一人暮らしの人が死亡したときに部屋を片付けるのは誰かを示した画像

一人暮らしで亡くなった人の部屋は、誰が片付けをするのでしょうか。

亡くなった人の部屋をそのままにしておくわけにはいかないので、誰かが責任をもって片付けなければいけません。

相続人である遺族が遺品整理を含めた片付けをおこなうのが一般的です。

ただし、持ち家と賃貸物件で片付ける人が異なるため、それぞれ紹介していきます。

(1)持ち家の場合

持ち家で相続人がいる場合は、相続人が片付けをします。

相続人は、故人が所有していた権利すべてを相続することになるため、持ち家についても片付けの義務が生じるのです。

持ち家で親族がいない、または親族が遠方にいて連絡がつかない場合、多くは弁護士が「相続財産管理人」となり、相続人が現れるのを待たなければいけません

ただし、相続人が不在と確定した場合、最終的には国家に帰属します。

国家に帰属した家の片付けは、国がおこなうことになるのです。

(2)賃貸物件の場合

賃貸物件の場合は、故人の連帯保証人が片付けをします。

連帯保証人には、一人暮らしの人の生活を管理する義務があり、故人となってからもそれは変わらないからです。

遺族が連帯保証人になっている場合は、相続を放棄していても、片付けをして部屋を明け渡さなければいけません

ただし、遺族も連帯保証人もいない場合は、大家さんが責任をもって片付けることになります。

もし、現在一人暮らしさせている親族がいるのなら、死亡したときのことを考え、大家さんと対応について話し合っておきましょう。

2.一人暮らしの人が亡くなったときに行う対応の流れ

一人暮らしの人が亡くなったときに行う対応の流れ

この見出しでは、一人暮らしの人が亡くなった際の具体的な対応手順を詳しく説明します。

この内容を知っておけば、突然の訃報にもしっかりとした手順で対応することができ、適切に手続きを進められるでしょう。

知らないままでは、何から手をつけてよいのか迷ってしまったり、必要な手続きを忘れて後々手間が増えることも考えられます。

具体的に紹介する内容は以下の通りです。

  • 警察や管理会社から連絡を受ける
  • 死亡届・死体火葬埋葬許可交付申請書を提出
  • 葬儀を行う
  • 部屋の片付け・遺品整理を行う

一つずつ、詳しく見ていきましょう。

流れ1.警察や管理会社から連絡を受ける

警察や管理会社からの連絡は、一人暮らしの人が亡くなったことを知らせる初めのステップとなります。

理由は、孤独死や自然死などの場合、第一発見者が警察や管理会社であることが多いためです。

たとえば、ご近所さんが数日間玄関の新聞を取りに来ない高齢者を心配して管理会社に連絡し、部屋を確認したところ亡くなっていた、というケースが考えられます。

このような連絡を受けたら、まず冷静になり、次の手続きや連絡事項をリストアップして対応しましょう。

流れ2.死亡届・死体火葬埋葬許可交付申請書を提出

死亡が確認された後、死亡届・死体火葬埋葬許可交付申請書を提出しましょう。

死亡届は、死亡を公的に記録するための手続きであり、これを怠ると様々なトラブルの原因となります。

死亡届は死亡の日から7日以内に、住民基本台帳法に基づき市町村に提出が必要です。

たとえば、相続や保険の請求など、後の手続きで必要とされる場面が多いため、早めの提出が求められます。

また、死体火葬埋葬許可交付申請書は、葬儀や火葬を行う前に必要な書類です。

これが無ければ、葬儀業者が火葬を進めることができません。

両書類の手続きは、遺族が行うのが一般的ですが、不明確な場合は関連機関に問い合わせをし、指示を受けながら進めると良いでしょう。

流れ3.葬儀を行う

次に、葬儀を行います。

葬儀は多くの手続きや準備が必要となるため、葬儀社や専門家に相談しながら進めることが望ましいでしょう。

特に、一人暮らしの故人に親族や知人が少ない場合、周囲のサポートを受けることが大切です。

流れ4.部屋の片付け・遺品整理を行う

最後に、遺された部屋の片付けと遺品整理を行います。

部屋の片付けや遺品整理は、故人の遺志や生前の生活を尊重し、適切に進めなければなりません。

単なる物の整理ではなく、故人の思い出や価値観を理解し、遺族の心のケアも重要な役割と言えます。

たとえば、故人が大切にしていた写真や手紙、家族や友人への贈り物などは、形見分けとして残すことが望ましいです。

一方、不用品や日常の生活用品は、リサイクルや寄付、廃棄といった方法で処理を行います。

部屋の片付けや遺品整理は時間と労力がかかる作業です。

しかし、適切な手順と感謝の気持ちを持ちながら進めることで、故人の遺志を尊重し、心の整理も進めることができます。

3.一人暮らしの人が死亡したときの部屋の片付け手順

片付けの手順を示した画像

一人暮らしの人が死亡したとき、部屋をどのように片付ければスムーズに終わるでしょうか。

決まった順番はありませんが、迷いなく済ませたいのであれば、ある程度手順を知っておいたほうがよいでしょう

手順に沿って詳しく紹介していきます。

手順1.遺産を確認する

まずは、故人の遺品をすべて確認しましょう。

相続人がいる遺産を不用品に混じって処分しないためです。

一般的に「遺産」と言われるものをいくつかまとめました。

  • クレジットカード
  • 土地の権利書
  • パスポート
  • 有価証券
  • 借用書
  • 通帳
  • 印鑑


このほか、故人が収集していた価値のあるもの(貴金属や美術品、骨董品など)もすべて遺産です。

また、近年ではネットバンクやネット証券口座を利用している人も多いので、忘れずに確認しておいてください。

手順2.形見分けする物と処分する物を仕分ける

続いて、形見分けする物と処分する物を仕分けしていきます。

仕分けをすることで、部屋の片付けがスムーズに進むからです。

写真や書籍など、故人の思い出の品はいくつもあると思いますが、かさばるものはデータとして残すとよいでしょう。

また、あれもこれもと残すと量が減らないので、どれだけ残すかを決めておくことをおすすめします

残す物を決め、仕分けが済んだら、家財道具は粗大ごみというように、それぞれの処分方法に従って処分してください。

手順3.必要に応じて遺品を供養する

最後に、故人の思い入れが強い遺品や仏壇・神棚などは、必要に応じて供養してもらいましょう。

供養することで、処分するにしても残すにしても遺族の気持ちが楽になるからです。

とくに、写真や人形などは故人の念がこもっていますので、適切に供養することをおすすめします

お寺の住職や神社の神職、葬儀社などに相談するとよいでしょう。

4.一人暮らしの人が死亡して片付けをする際の注意点

部屋を片付ける際に危険があることを示した画像

部屋の片付け手順を説明しましたが、実はその際に3つの注意点があります。

片付けをスムーズに済ませたい気持ちはあると思いますが、現場の状態によっては片付けることが容易でない場合があります

それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。

注意点1.孤独死の場合は安易に入室しないようにする

高齢者で一人暮らしの場合は孤独死することが多いですが、その場合は安易に入室しないようにしましょう。

発見までに時間がかかると、腐敗臭が充満し、腐敗体液が床材や壁紙に付着している場合があり、気分を害すうえに健康に悪影響を及ぼすのでとても危険です。

このような部屋に防護服無しで入室すると、雑菌などによる感染リスクがあるので注意しましょう。

また、ゴミ屋敷状態になっていることもあり、何が落ちているかわからなかったり、天井まで積みあがったゴミが崩れたりする可能性があるので、個人での安易な入室は控えてください。

注意点2.ゴミ屋敷状態の部屋は害虫駆除を優先する

現場がゴミ屋敷の場合、何よりもまず害虫駆除を優先してください

ゴキブリやハエなどの害虫が発生していて、近隣トラブルになる可能性があります。

放置しておくと数百匹、数千匹と増え続けてしまうので、1日でも早く解決する必要があるのです。

部屋を掃除したり、片付けたりするのはその後でも問題ないでしょう。

注意点3.賃貸物件は大家さんと明け渡し時期を決める

賃貸物件に住んでいる一人暮らしの人が亡くなったら、大家さんに連絡し明け渡し時期を決めましょう。

一般的には、亡くなった月の月末で解約になる場合が多いですが、間に合わないケースもあるからです。

どうしても遺品整理や片付けが進まず、間に合わないときは大家さんに相談して待ってもらうとよいでしょう。

もし、遺品整理をスムーズに進めたいのであれば、生前整理という方法もあります。

生前整理をしておけば、大家さんへの明け渡しも速やかに完了できるでしょう。

5.亡くなった人の部屋をそのままにしてはいけない理由とは?

亡くなった人の部屋をそのままにしてはいけない理由とは?

この見出しでは、なぜ亡くなった人の部屋を放置してはいけないのか、その具体的な理由を説明します。

この内容を知っておけば、適切な時期に部屋の片付けや手続きを行う意義や重要性を理解し、迅速な行動が取れるでしょう。

知らないままでは、心の中で後回しにしてしまうことが増え、結果として精神的・物理的な問題が生じるリスクが高まります。

具体的に紹介する内容は以下の通りです。

  • 心の区切りをつけられないから
  • 衛生的に問題があるから
  • 空き巣や放火のリスクがあるから

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

理由1.心の区切りをつけられないから

亡くなった人の部屋をそのままにしておくと、心の区切りがつけられないという大きな問題が生じます。

遺族や親しい友人は、故人の物を見るたびに悲しみや思い出が蘇ることが多いです。

しかし、適切な手段で遺品整理を行うことで、悲しみを乗り越え、新たな生活への一歩を踏み出すサポートとなります。

たとえば、故人の思い出とともに大切にしたものを形見として遺族や友人に分け与えることで、故人の存在や過ごした日々を称え、心の区切りをつける助けとなります。

そのため、故人の部屋や遺品をそのままにしておかずに、適切な遺品整理が必要なのです。

理由2.衛生的に問題があるから

遺品をそのままにしておくと、部屋内での衛生問題が増大します。

長期間放置された部屋は、害虫の発生やカビ、細菌の繁殖の原因となることが多いです。

たとえば、未開封の食料品が放置されていると、それが腐敗することで悪臭が発生し、さらにハエやゴキブリなどの害虫が発生する可能性があります。

これらの害虫は、他の部屋や隣接する住宅にも被害を及ぼす恐れがあるでしょう。

衛生的な観点からも、亡くなった方の部屋や遺品は適切に整理し、清掃を行うことが大切です。

ですので、適切な措置を怠ると、放置した部屋がさらなる健康リスクを招く可能性があります。

理由3.空き巣や放火のリスクがあるから

亡くなった方の部屋を長期間放置することは、セキュリティ上のリスクを増大させます。

放置された部屋は、外部から見ても不在が明白になるため、空き巣犯のターゲットになるからです。

一度被害に遭った住宅は、再度空き巣の標的になる確率が上がると言われています。

また、放置された部屋は放火のリスクも高まります。

例えば、不審者が放火を試みる場合、監視の目がない放置部屋は対象となりやすいです。

さらに、火災が発生すると、隣接する住宅やアパートの他の部屋にも火が燃え広がる恐れがあり、多大な被害を及ぼす可能性があります。

そのため、不在が長引く場合は、部屋のセキュリティ対策や近隣住民への情報共有など、予防策を講じることが重要です。

安全確保のため、速やかに部屋の片付けや遺品整理を行うことをおすすめします。

6.一人暮らしの人に生前にやっておいてもらうべきこと

生前にやっておくべき2つのことを示した画像

一人暮らしの親が亡くなったあとの遺品整理で、自分を含めほかの遺族の手間を軽減したいと思っていませんか。

そのようなときは、一人暮らしの人に、生前にできることをやってもらいましょう。

突然の別れがやってきても、片付ける時間が短ければ、遺族は早く悲しみから立ち直ることができます

一人暮らしの親族がいる人は、ぜひ提案してみてください。

(1)生前整理をする

一人暮らしの親や親族が生きているうちに、生前整理を済ませてもらいましょう。

生前整理とは、まだ元気なうちに残す物と処分する物を決める作業で、以下3つのメリットがあるのです。

  • 親が残りの人生を有意義に過ごせる
  • 子どもを含めた遺族の手間を減らせる
  • 遺族間のトラブルを避けられる

もし、仕分けるものが多く、親だけでできない場合は手伝ってあげるとよいでしょう。

また、供養する物があれば、処分しないようまとめておき、亡くなったあとに供養するとよいです。

(2)エンディングノートを記入する

仕分け作業も大切ですが、エンディングノートの記入も忘れずにしてもらいましょう。

エンディングノートとは、自分に万が一のことが起こった場合に備えて、親族や周囲の人に伝えておくべき内容を書いておくノートです。

個人情報を詳細に記入しておいてもらうことで、親が亡くなったあとに口座やクレジットカードのパスワードが分からないといった困った事態になるのを避けられます

記入してもらうとよい情報をいくつかまとめました。

  • マイナンバーカード番号
  • クレジットカード番号
  • スマートフォンやWebサイトのパスワード
  • 電話代や電気代などの契約情報
  • 健康保険番号
  • 運転免許証番号

このほか、子どもを含め家族に共有しておきたいことをすべて記入してもらいましょう。

遺産以外の形見分けについても、誰に何をどれだけ残すのかなどを書いてもらうのもよいかもしれません。

一人暮らしの親が死亡したあと、自分を含めた遺族の片付ける手間を少しでも軽減できるよう、生前にできることをやってもらいましょう。

7.一人暮らしの人が亡くなった際にありがちな5つの問題

亡くなった人の部屋をそのままにしてはいけない理由とは?

この見出しでは、一人暮らしの人が亡くなった際に遭遇する可能性が高い5つの問題点を解説します。

この内容を知っておけば、予め問題に備えることができ、スムーズに部屋の片付けや手続きを行うための対策を練ることができます。

知らないままでは、突然の問題に対処するのが難しくなり、精神的ストレスや追加の時間・費用がかかる可能性が高まります

具体的に起きがちな問題は、以下の通りです。

  • 遺産の把握に苦労する
  • 遺品の量が多い
  • 遺品と不用品の判断がしづらい
  • 片付けの時間が確保できない
  • 部屋の汚れが激しい

それぞれの問題点について、具体的な対処法や事例を元に詳しく解説していきましょう。

問題1.遺産の把握に苦労する

一人暮らしの方が突然亡くなった場合、遺族はその人の遺産の全容を把握するのが難しくなります。

遺産の中には、貴重品や銀行口座、証券、不動産、保険金などさまざまな形態が考えられるからです。

特に、物件内に隠されている現金や貴重な宝石などを見落としてしまうこともあるでしょう。

たとえば、故人が加入していた保険や使用していた銀行口座やその金額など、詳細な情報がわからないことが多いのです。

そういった際には、故人の遺言書や契約書、通帳、印鑑証明書などの資料を探して確認することが必要となります。

一人暮らしの方には、生前に遺産に関する情報を整理しておきましょう。

それにより、遺族が困惑することなくスムーズに手続きを進めることができます。

問題2.遺品の量が多い

遺品の量が多いと、部屋の片付けが困難になることは少なくありません。

理由は、一人暮らしの方が長い年月を過ごしている場合、生活の中で多くの物が蓄積される傾向にあるためです。

たとえば、コレクションや趣味の道具、本や着なくなった衣服など、感情的な価値があるものから、使わなくなった雑貨や家具まで、様々なものが含まれます。

遺品整理の際、これらの品々をどのように扱うかを検討する必要があります。

そのため、初めに大まかな仕分けを行い、必要なものと不要なものの判断をしっかりと下すことが大切です。

問題3.遺品と不用品の判断がしづらい

遺品と不用品の判断がしづらい場面が多々出てきます。

なぜなら、故人が何に価値を置いていたのか、どのアイテムが感情的な思い出と結びついているのかが見極めにくいからです。

たとえば、故人が使用していた日用品や、メモ書きの入ったノート、古い手紙やアルバムがあります。

これらは一見すると不用品しれませんが、家族にとっては大切な遺品となるでしょう。

そのため、遺族や関係者が共通の認識を持たなければなりません。

また、何を保存するか、何を処分するかの基準を明確にすることで、作業がスムーズに進行します。

問題4.片付けの時間が確保できない

片付けの時間が確保できないというのは、一人暮らしの故人の部屋を整理する際の一大課題です。

これは、遺族が遠方に住んでいる場合や、日常の仕事や家庭の事情で手が空かないことが多いためです。

たとえば、平日しか休みが取れない遺族が、土日のみ開放しているマンションのゴミ捨て場を利用することができないといった事情もあります。

このような時間の制約を乗り越えるためには、作業の優先順位や効率的な進行を考えたスケジュールを計画しましょう。

また、限られた時間内での作業をスムーズに進めるために、遺品整理業者に依頼するのも一つの方法です。

業者は現場の経験が豊富なので、効率よく適切な片付けをサポートしてくれます。

問題5.部屋の汚れが激しい

部屋の汚れが激しい場合、片付けを始めるのもためらう気持ちになるのは当然です。

積み重なった雑誌や新聞、食べ残しの食品などが原因で、カビや害虫の発生が確認されるケースも少なくありません。

そのため、部屋に入ることが困難な場合、業者に作業を任せることがおすすめです。

特殊清掃業者に依頼することで、適切な清掃や消毒を行えます。

業者を利用する場合は、予算や業者の評判、サービス内容を事前にチェックし、信頼できる業者を選ぶよう心がけましょう。

8.一人暮らしの人が死んだら部屋の片付けを業者に頼むべき

業者に依頼するべき3つのケースを示した画像

もし、どうしても自分たちで片付けや遺品整理ができないと感じたり、親が孤独死してしまった場合には、プロに依頼するのがおすすめです。

とくに、孤独死の場合、通常のハウスクリーニングでは対応できません

しかし、業者に頼めば以下のようなメリットがあります。

  • 丁寧かつスピーディー
  • サービスが充実している
  • 無料見積もり可能
  • 不用品を回収してくれる
  • 遺品を供養してくれる

ここからは、部屋の片付けを業者に依頼するケースを3つ紹介します。

ケース1.死亡してから発見までに時間がかかった

まずは、一人暮らしの人が死亡(孤独死)してしまい、発見までに時間がかかったケースです。

遺体の発見が遅れると腐敗が進み、体液が床や壁に付着し、腐敗臭が部屋中に充満してしまうので、特殊な清掃をしなければなりません。

また、害虫が大量に発生している場合もあるので、個人で片付けるのは難しいです。

このような状態になってしまうと、通常のハウスクリーニングでは原状回復できません

遺品整理業者のなかにも、特殊清掃をおこなってくれる業者がいますので、そういったところを選ぶとイチから業者を探す手間が省けます。

特殊清掃業者の選び方を知りたい人は、下記記事を参考にしてみてください。

参考:『特殊清掃業者を選ぶときの3つのポイントとは?注意点とメリットも紹介!

ケース2.遺品が大量にあり手に負えない

続いては、生前整理をしておらず、遺品が大量にあり手に負えないケースです。

家の広さを含め、遺品が大量にある場合、遺族だけで片付けるのは容易ではありません。

なんとか手をつけても、とてつもない時間と労力が必要です。

しかし、業者に依頼すれば費用はかかりますが、仕分けから処分まですべてを短時間で済ませてくれます

亡くなった人の部屋を片付けるのは精神的に辛いですが、業者と相談しながら遺品整理を進めてみてはいかがでしょうか。

また、特殊清掃業者は適当に選んでしまうと不当に高い請求をされたり、作業が中途半端に終わってしまうこともあります。

特殊清掃業者の選び方については、以下の記事でより詳しくまとめているので併せてご確認ください。

特殊清掃業者を選ぶときの3つのポイントとは? 注意点とメリットも紹介!

ケース3.片付けをする時間や人手が足りない

最後は、遺品の量にかかわらず、片付けをする時間や人手が足りないケースです。

遺族が遠方に住んでいたり、どうしても片付けに時間を割けない場合でも、業者に任せれば遺品整理はもちろんですが、不用品処分や買取に加え、供養までおこなってくれます

遺族が遠方から来る必要はありませんし、最低限の人数で片付けを進められるのです。

遺族の時間も精神的負担も軽減されます。

どうしても自分たちで遺品整理や片付けができないと感じた場合は、プロに依頼してみてください。

遺品整理の業者は選び方を知らなければ悪徳業者に頼んでしまうこともあります。

以下の記事で、失敗しない遺品整理業者の選び方について紹介しているので併せてご確認ください。

遺品整理業者の選び方は〇〇が重要!悪徳業者に騙されない心得をお教えします

9.死亡した一人暮らしの部屋の片付け費用はどれくらい?

死亡した一人暮らしの部屋の片付け費用はどれくらい?

一人暮らしで死亡した人の部屋の片付けにかかる費用は、いくつかの要因によって大きく変動します。

例として、ブルークリーン株式会社における特殊清掃(片付け)と遺品整理にかかる料金を表にまとめました。

特殊清掃にかかる費用

間取り

費用の目安

1K〜1R(9㎡〜28㎡)

78,000〜280,400円

1DK〜3LDK(25㎡〜70㎡)

135,000〜482,000円

4DK〜(71㎡~)

245,000〜690,000円

物量過多の部屋(ゴミ屋敷)

要見積もり

作業内容

料金

体液や血液の清掃

49,960〜98,000円

基本消臭処理(例1K)

16,700〜24,500円

消毒・除菌(例1K)

19,120〜22,470円

畳撤去(体液血液付着)

5,000〜9,000円/枚

建具撤去 (体液血系付着)

4,000〜8,000円/枚

オゾン脱臭機による消臭

49,800円/h

遺品整理にかかる費用

間取り

作業人数

作業時間

料金

1K〜1R

2〜5名

2〜8時間

約78,000~284,000円

1DK〜3LDK

3〜7名

5時間

約135,000~482,000円

4LDK

5〜8名

12~20時間

約245,000~690,000円

料金の幅が広い理由は、部屋の広さや遺品の量、特殊清掃が必要かどうかなどの要素によるものです。

たとえば、部屋の広さが1LDKで遺品の量が少ない場合は、費用は10万円前後が見込まれるでしょう。

しかし、ゴミ屋敷状態や孤独死での発見が遅れた場合など、特殊清掃が必要になると費用は急増します。

費用を抑えるための方法としては、業者を比較検討することが有効です。

複数の業者から見積もりを取得し、サービス内容や評判をもとに最適な業者を選びましょう。

10.実際の作業内容は?遺品整理や特殊清掃の事例を紹介

片付けの事例を紹介する旨を示した画像

部屋の片付けを業者に依頼するケースを紹介しましたが、片付けを検討している人のなかには、「作業内容がわからないと不安」という人がいるでしょう。

ここでは、実際にどのような作業をするのか、片付け事例を2つ紹介します。

清掃内容と費用を分かりやすくまとめていますので、業者に依頼する際の参考にしてください。

事例1.意図せぬ死亡で片付けることになった部屋

意図せずして死亡した一人暮らしの現場の画像

まずは、意図せず病院で亡くなった人の部屋の片付け事例を見ていきましょう。

遺族が想定していたよりも室内が散らかっていたため、業者に依頼することになったそうです。

依頼者からは「貴重品の捜索に力を入れてほしい」との要望があったようで、物量から時間がかかることが予想されましたが、すぐに作業が開始されました。

費用と実際の作業詳細を以下の表にまとめています。

作業内容

貴重品の捜索

残置物の撤去

簡易清掃

間取り

2DK

作業時間

5時間

作業人数

5名

作業費用

269,000円

作業は問題なく終えており、依頼者の要望通り、貴重品もしっかり捜索して渡しています。

このように、意図せず亡くなった場合の片付けも、依頼者の要望にあわせておこなってくれるのがプロです。

時間がかかりそうと感じた場合は、迷わずプロの業者に依頼しましょう。

事例2.アパートの2階で孤独死が発生した部屋

住人が孤独死した現場の画像

続いて、孤独死した部屋の片付け事例を見ていきましょう。

部屋の物件のオーナーからの依頼だそうで、現場は残置物や遺体の跡が残っている状態だったようです。

依頼者は、次の入居者のこともあるため急ぎの作業を希望されていました。

費用と実際の作業詳細を以下の表にまとめています。

作業内容

床の部分解体

虫の死骸撤去

消毒

脱臭

残置物の撤去

全体の簡易清掃

間取り

1DK

作業時間

3時間

作業人数

2名

作業費用

78,000円

玄関の扉を開けた瞬間、腐敗臭が漏れ出したようですが、通常の脱臭工程で難なく対応できています。

また、そのほかの作業もスムーズに終え、すぐに原状回復工事に入れる状態にまで戻りました。

早急な対応が必要な現場でも、臨機応変に対応してくれるのは嬉しいことです。

11.【地域別】おすすめの特殊清掃業者9選!

【地域別】おすすめの特殊清掃業者9選!

さっそくですが、オススメの業者をエリアごとに紹介します。

  • 【関東・甲信越エリア】ブルークリーン
  • 【関西エリア】エクシア
  • 【九州エリア】特殊清掃プロスト
  • 【東北エリア】クヨカサービス
  • 【東海エリア】マルトニ
  • 【中国エリア】こころテラス
  • 【四国エリア】株式会社クリーンフォレスト
  • 【北陸エリア】株式会社北陸遺品整理
  • 【北海道エリア】株式会社ピースクリーン

【関東・甲信越エリア】ブルークリーン

関東・甲信越エリアは、ブルークリーンがおすすめです。

ブルークリーンは、相談から見積もりを出すまでを迅速に対応してくれます。

見積もりもわかりやすく、業務内容と料金を依頼者といっしょに確認するので、あとから追加料金を取られたといったトラブルは無いでしょう。

どんな部屋であっても相談を受け付けており、依頼者から「どんなことに悩んでいるのか?」しっかりと聞き出した上で解決策を提案してくれます。

ブルークリーンは、アメリカ政府機関が定めているガイドラインに沿った清掃技術を持っている国内で唯一清掃業者なので、清掃技術に関しては安心していいでしょう。

  • 会社名:ブルークリーン株式会社
  • 所在地:〒144-0047 東京都大田区萩中1-6-10フェニックス糀谷1F
  • 対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城
  • 受付時間:年中無休
  • 電話番号:0066-9801-0500889
  • 会社詳細ページ:https://www.recovery-aoao.jp/partners/890

【関西エリア】エンディール

関西エリアでおすすめなのは、エンディールです。

エンディールを利用した人からは、かなり高い評価を受けています。

とくにスタッフの対応がかなり好評で、「やさしく暖かいスタッフに対応してもらった」という声が多いようです。

エンディールは24時間365日いつでも相談を受け付けています。

見積もりも無料で出してもらえるので、関西エリアの方は、まず相談してみてください。

  • 会社名:エンディール
  • 所在地:〒540-0035 大阪府大阪市中央区釣鐘町1-5-9-504
  • 対応エリア:大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県
  • 受付時間:8:00~20:00 年中無休
  • 電話番号:0120-77-2345
  • 会社詳細ページ:https://endeal.net/

【九州エリア】特殊清掃プロスト

九州では、特製清掃プロストがおすすめです。

プロストは即対応を基本としており、24時間受け付けしております

依頼後はすぐにスタッフが駆けつけてくれて、現場w確認してから見積もりを出してくれます。

場合によってはすぐに清掃してくれるので、早めにやってもらいたいなら相談してみてください。

迅速に対応してくれるプロストが、九州ではオススメの業者です。

  • 会社名:PROST(プロスト)
  • 所在地:〒811-2113 福岡県粕屋郡須恵町大字須恵1066-8
  • 対応エリア:福岡県・佐賀県・大分県・長崎県・熊本県・宮崎県・鹿児島県
  • 受付時間:年中無休
  • 電話番号:0120-947-048
  • 会社詳細ページ:https://prost-japan.com/

【東北エリア】クヨカサービス

東北エリアであれば、クヨカサービスがおすすめです。

クヨカサービスは現地の状況を調査してから、細かい見積もりを出してくれるので、作業が終わってから追加料金が発生することはありません

見積もりが細かいので、金額に対して安心感を感じた利用者が多いようです。

クヨカサービスは利用者へのアンケートを参考にして常に業務改善に勤めている業者なので、安心して利用できるでしょう。

  • 会社名:クヨカサービス
  • 所在地:〒984-0831 宮城県仙台市若林区沖野2丁目10-64
  • 対応エリア:宮城県、福島県、岩手県、山県県の一部エリア
  • 受付時間:9:00~20:00 年中無休
  • 電話番号:0120-505-777
  • 会社詳細ページ:https://cyoka-s.com/

【東海エリア】マルトニ

東海エリアであれば、マルトニがおすすめです。

マルトニでは「何が必要でどう対処していくのが良いか」を、丁寧なヒアリングを元に提案してくれますよ。

見積もりの段階で作業内容をわかりやすく説明してくれます。

見積内容は細かく設定されており、後から追加料金が発生することはありません

丁寧でわかりやすいマルトニが東海エリアでおすすめです。

  • 会社名:マルトニ
  • 所在地:〒455-0884 愛知県名古屋市港区七反野1丁目2202
  • 対応エリア:愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の一部・滋賀県の一部
  • 受付時間:年中無休
  • 電話番号:0120-59-0102
  • 会社詳細ページ:https://www.marutoni.com/

【中国エリア】こころテラス

中国エリアでおすすめなのがこころテラスです。

こころテラスでは、現地の状況を確認してからしっかりとヒアリングしたうえで見積もりを出してくれます。

細かくきっちりと見積もりを出してもらえるので、後から追加料金が発生することはありません。

作業が始まってからやって欲しいことを追加しても、対応してくれますよ。

こころテラスのLINEアカウントを友だち登録しておけば、写真を送るだけで見積もりを出してくれます

LINEで簡単に見積もりを出してもらえる、こころテラスが中国エリアではオススメの業者です。

  • 会社名:こころテラス
  • 所在地:〒731-5127 広島県広島市佐伯区五日市5-7-13
  • 対応エリア:広島県・山口県・岡山県・鳥取県・島根県
  • 受付時間:24時間 年中無休
  • 電話番号:0120-927-383
  • 会社詳細ページ:https://www.cleaning-business.jp/

【四国エリア】株式会社クリーンフォレスト

四国エリアでは、株式会社クリーンフォレストがおすすめです。

問い合わせ後に、無料で訪問してから見積もりを出してもらえます。

細かく見積もりを出してくれるのでわかりやすく、後から追加料金が発生することはありません。

脱臭マイスターという、一般社団法人日本除菌脱臭サービス協会が定めた厳しい基準をクリアした人だけが持てる資格を所有したスタッフが在籍しています。

脱臭に関して強い業者と言えるでしょう。

  • 会社名:株式会社クリーンフォレスト
  • 所在地:〒799-0103 愛媛県四国中央市川之江町余木569番地
  • 対応エリア:愛媛県・香川県・徳島県・高知県
  • 受付時間:8:00~20:00 年中無休
  • 電話番号:0120-600-115
  • 会社詳細ページ:https://cleanforest.net/

【北陸エリア】株式会社北陸遺品整理

北陸エリアであれば、株式会社北陸遺品整理がおすすめです。

24時間365日対応してくれています。

北陸遺品整理では、スマホで撮影した写真をホームページから送れば、写真を元に見積もりを出してくれます

時間に余裕がなく忙しい人でも、気軽に利用できる業者です。

  • 会社名:株式会社北陸遺品整理
  • 所在地:〒910-0125 福井県福井市石盛1丁目509番地
  • 対応エリア:福井県
  • 受付時間:8:00~20:00 年中無休
  • 電話番号:0776-76-3268
  • 会社詳細ページ:https://hokuriku-ihin.com/

【北海道エリア】株式会社ピースクリーン

北海道エリアでおすすめの業者は、株式会社ピースクリーンです。

リーズナブルな料金で、丁寧かつ素早く作業してくれます。

作業のすべてをピースクリーンのスタッフが行うためコストが抑えられており、費用が安く設定されていますよ

スタッフの大半が清掃に関しての有資格者なので、迅速にしっかりとした作業できれいにしてくれます。

安くて確実な清掃を行ってくれる、ピースクリーンが北海道エリアではおすすめです。

  • 会社名:株式会社ピースクリーン
  • 所在地:〒065-0026 北海道札幌市東区北26条東7丁目3-12
  • 対応エリア:北海道(一部エリアを除く)
  • 受付時間:8:00~17:00 (日曜日定休)
  • 電話番号:011-712-0090
  • 会社詳細ページ:https://peaceclean.net/

遺品整理業者をお探しならAOAOをご活用ください

AOAOなら優良業者がすぐに見つけられるという画像

AOAOは、あなたが抱えている悩みを解決できる約900社の優良な遺品整理業者と出会えるようにサポートします。

遺品整理業者の中には専門知識や技術を持たない業者や、相場よりも高額な料金を請求する悪徳業者がいるのは事実です。

そんな業者に依頼してしまい、部屋が綺麗にできなかったり、相場以上に料金を取られることが無いように、AOAOでは厳選した優良業者を紹介しています

まずは、AOAOの業者かんたん検索」から相談する業者を見てみましょう。

まとめ

この記事では、一人暮らしの人が死亡したときの、部屋の片付けについて紹介しました。

部屋の片付けは、基本的に相続人や連帯保証人がおこなう必要があります。

しかし、親族が亡くなったあと、遺品整理や片付けを含め、さまざまな手続きがあり大変なので、可能な限り生前に片付けをしておいてもらうことが大切です。

どうしても親族間で片付けられない場合や、死後時間が経ってから発見となった場合には、特殊清掃業者に依頼することをおすすめします。

また、地域別の特殊清掃業者や特殊清掃に関する情報を発信している「特殊清掃マスター」というサイトもあります。

AOAOでは紹介しきれていない情報もありますので、ぜひチェックしてみてください。

監修者鈴木 亮太(すーさん)

経歴
公益社団法人日本ペストコントロール協会 ペストコントロール技能師
3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
日刊SPA!
bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video

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